バンチャンパパの輸入住宅建築日記
北欧輸入住宅建築日記
 
輸入住宅建築日記
 

10. 断熱・気密工事(2)

 10−5 いい事がありました! (2003年10月14日)


<天使が微笑んでくれた三連窓>  
これは、リビングに取り付けられた三連の窓です。横幅2.7m高さ1.8m程の大型の窓です。上下二段に別れ、それぞれに開けることのできる木製ペアガラス窓です。この窓のおかげで、リビング全体が明るくなることはもちろん、デザインもグッドです。実はこの窓、本来は“少しでも値段を下げよう”という経済的な理由から、左右の窓は開閉式にして、真ん中の窓は開けられないものをお願いしていました。ところが一昨日、壁に立てかけてある窓を見ると、全ての窓を開けることが出来るものがデンマークから届いていたのでした。「真ん中の窓も開閉式ってことは、値段もそれだけ高くなってしまうのか?」私は心配になり、ちょうど現場にいらした『オーディンホーム』の井下田さんに伺ったところ、
「高い窓を間違って送ったから、追加で請求なんてことはないと思いますよ。このままで大丈夫」と言ってくれました。ちょっと得した気分になりました。 我が家に天使が微笑んでくれたのでしょうか・・・。とっても嬉しい出来事でした。


 10−6 今度は、わるい事がありました! (2003年10月16日)

ところが・・・です。“天使が微笑めば、悪魔も微笑む”これが世の中。今度は、喜ばしくない問題が起こりました。発覚のきっかけは、りゅうちゃんがテラスドアと言う、全面ガラス窓のドアを取り付けていた時でした。
「このドア、ストッパーがないけどいいんですか?」と、昨日、現場に行った妻に聞いたそうです。 「本当だ、確かストッパー付きのドアで頼んだはずだけど・・・」と妻。我が家には、二階のベランダに二箇所、一階には三箇所、テラスドアを付けることになっていたのですが・・・。そして、このテラスドアには、防犯上の理由から、外からは開けられないように、外側にはドアノブを付けない品物をオーダーしました。しかし、一階のテラスドアの外側には、全てドアノブが付いていました。“ストッパーが付いていない+外側にドアノブが付いている”という2つの間違いのあるドアが、デンマークから送られて来てしまったのです。

この問題で、本日は朝から拓磨君が来て、ドアをもう一度調べています。森社長も、これから現場に確認に来ると言っていました。拓磨君は、ちょっと不安気な顔です。私も不安です。
「どうなるの?」と拓磨君に聞きました。
「このドアにストッパーを付けることができればいいのですが、もし、それがダメだとドアを取り替える。それがダメだと枠ごと取り替えることになります。枠ごと取り替えることになると、他のいろいろな工期に関係してきます。そのあたりを、これから父が来て調べ、デンマークと確認します」との事。
「ぬ・ぁ・に!こっ、工期に響く!!そいつはオ・オ・ゴ・トだ!!!」と思いながら、現場を後に、仕事へと向かいました。この日は、仕事をしていても、何をしていても、テラスドアが頭から離れませんでした。

夜、遠原さんからメールが入っていました。森さんが現場で確認の後、デンマークに確認をとったが、まだ、デンマークから明確な回答は来ていないとのことでした。


 10−7 ドア問題についての森社長の電話 (2003年10月17日)

本日の午前中、森さんから電話があり、ドア問題について説明がありました。森さんは、なぜこんな事態が起こったのかを、詳しくお話してくれました。

一つには、<我が家のオーダーしたテラスドアは、デンマークの標準的な仕様にはないもので、メーカーが標準的な仕様のものと勘違いした>という事です。そしてもう一つには、<森さんが、我が家のオーダーを標準的な仕様にあるドアだと思い込んでいた事も、ちょっとメーカーが間違えるきっかけになった>との事でした。
と言うのも、テラスドアの外側にドアノブを付けなければ、閉まっているドアを外から開ける方法はありません。従って、内鍵は付けなくても防犯上問題ありません。、ところが、我が家のテラスドアには、念のため内鍵(外側には鍵穴がありません)を付け加えることにしました。デンマークでは、内鍵を付ける場合には、おそらく外側にドアノブを付けるのが標準なのでしょう。ここに、この問題が起こる大きな原因があったのでしょう。

この件を解決するためのデンマークとのやり取りは、『オーディンホーム』さんのオフィスと同居する『日本・デンマーク貿易センター』という会社の羽柴さんという方が間に入って行っています。羽柴さんは、日本人とデンマーク人のハーフで、5カ国語を話す『日本・デンマーク貿易センター』の代表です。“羽柴さんがいる”というのはとても心強く思います。でも一方では、デンマークは遠い国なので「間違っていたから、明日代わりのものを持ってこい」というワケには行かない、もどかしさがあるのも確かです。
そして、森さんはこうも言っていました。
「いやぁ、読めないデンマーク語のカタログを読んで、てっきり標準仕様のドアだと思い込んでいました。ハハハハーッ(笑い)」と。森さんの明るい笑い声につられ、思わず私も笑ってしまいました。森さんという人は、こういうオチャメな一面もある人なのだと知りました。これが森さんの魅力です。不思議なもので「問題が起こっても何とかなるだろう」という気持ちにさせます。

「今夜またデンマークと話をして、最終的な策を決めます。詳しいことは、明日、現場でお会いした時に・・・」という事で、結論は明日となりました。


 10−8 上棟パーティーの日  (2003年10月18日)

テラスドア問題はテラスドア問題として、妻は、早朝から本日の上棟パーティーのためにと、精魂込めて料理を作っています。大したことは出来ないけれど、せめて心を込めた手作り料理を皆さんに召し上がって頂きたい。これが妻の思いでした。
「えーっと、ひじきご飯に、鳥団子鍋に、コロッケとサラダ・・・」ぶつぶつ言いながら、せっせと、そして、次から次へと料理を仕上げていきます。私も、とりあえずボーッとしているワケにもいかないので、洗い物をしたり、ポットにコーヒーを詰めたり、足りない食材を買いに行ったりと、お手伝いさせて頂いております。
そして、昼過ぎには料理が完成し、出来上がった料理を車にのせて現場へ。
<『オーディンホーム』さんが御用意してくれた幣串です>  

この幣串を南向きに立て、二礼、二拝、一礼をしました。『オーディンホーム』さん、水道工事を請け負う『サンコー設備』の小林社長、それから屋根工事を請け負う亀田板金さんから頂いたお酒が並んでいます。
<家の四方にお塩とお酒をまく>  

本当は、家の四隅の柱に「お米」と「お酒」と「お塩」をまくそうなのですが、私も妻もそんな事とは知らず、お米を持ってきておりませんでした。料理のための調味料として持参したお塩と、皆さんと一緒に飲もうと持っていったお酒を使いました。世間知らずでごめんなさい。  
今日までの皆さんのお仕事に感謝し、明日からの仕事を宜しくお願い申し上げ、お食事。その前に、森さんにテラスドアの件について話を伺いました。その結果、難しい話はさておき、結論から言うと窓枠を取り替えなくても、ストッパーを取り付けることが可能だと言うことで、事態は大事には至らずに済みました。これでホッとひと安心。

<こんな雰囲気でした>  
りゅうちゃんと拓磨君が建材を利用して作ってくれた簡易テーブルを囲んでいろいろお話しが弾みました。  お酒が進むにつれ、いつも無口な社長は、次第に口数が増えてきました。そして、『オーディンホーム』さんが、どんな会社なのかということが非常に良く分かる、とても楽しいお話しをたくさん伺うことができました。 森さんが真面目な顔でこう言いました。 「私は、しょっちゅう大江さん、遠原さんに怒られる。あまり言われると、ほんとうに会社に行きたくなくなることがある・・・」と。それを聞いた遠原さんは、社長の顔を見て、「だって、社長が・・・」と、森さんに意見を言います。「そうなんですよ・・・」と大江さんも遠原さんの味方をします。社員が社長に対して言いたいことを言える会社。そして、社長はそれを真剣に受け止め考える会社。もちろん森さんあっての『オーディンホーム』なのですが、そこに大江さんや遠原さんや御代川さん、奥野さん、井下田さん、遠山さん、拓磨君、りゅうちゃんがいて、一人一人が一生懸命に家作りのことを考えるから、さらに『オーディンホーム』らしくなる。1+1=2でなく、それ以上になるためには、時として森さんと意見が合わないことがあっても当然だと思います。混沌としたこの時代、世の中を上手に生きていくためには、当たらず触らず、事なかれ主義をモットーにする人がたくさんいます。お上に逆らわず、自分の意見を言わず、そのうちに自分の意見を持つことさえ忘れてしまう・・・。なんて時代です。社員が堂々と社長に意見を言える会社というのは、実に素晴らしい環境ではないかと思います。だからこそ、本物の家作りができるのだと思います。  

また、森さんは、ちょっとスケジュールが遅れている我が家の今後について、こんな話もしてくれました。 「ウチの場合、工期が遅れたからと言って、遅れを取り戻すために、誰でもいいから職人さんを増やすということが難しい。オーディンの家作りを理解した、腕の良い職人さんじゃなければ出来ない仕事が多いんですよ・・・」と。着工からこの間、私も度々このホームページで書いてきましたが『オーディンホーム』さんの家は、本当に手間暇かかります。現場の職人さんも言うのだから間違いありません。でも職人さんたちは揃って「手間はかかるけれど、いい家だ。他の会社に頼んだ場合に比べると、費用は少し高いかも知れない。でも、私たちの手間や、使っている材料を考えると、決して高い家ではないよ。と言うより、これだけの家を作ることを考えると、逆に安いんじゃないのかな」と言います。『オーディンホーム』以外にも、たくさんの家作りを行っている職人さんの口から、こういうことばが聞けるのは、とても嬉しい事です。

この“むしろ安いのでは”という話は、これまでの“建て方”の作業プロセスを見ていると、とっても良く分かります。材料ひとつ、工程ひとつ考えても、決して妥協しない森さんの拘りが、出来てしまえば壁の中に隠れてしまういろいろな部分に活かされているのです。職人さんの口から「そこまでしなくても大丈夫だろう」と言うくらい、社長は拘ります。そして、遠原さんも、他の皆さんも拘ります。だから、たまには森さんとぶつかることもあるでしょう。しかし、それはお互いにいいものを作りたいという、建設的な意見の衝突なのだと想像できます。皆さん、いい意味で頑固なんでしょう。  こんな話を聞いているうちに、家作りをお願いする会社や工務店を決めるための第1条件は、“その会社や工務店を最後まで信用していける所かどうか”という点ではないかと思いました。そして、信用できると思ったら、よけいな詮索をせず、最後まで信用していくということです。もちろん信用していても、いろいろな問題が発生するでしょう。人がやることですから間違いもあります。しかし、信用した相手であれば、きっと問題をうまく解決してくれるだろうという目で、意見を言うことができます。そして見守ることもできます。そうなれば、問題を乗り越える毎にお互いの信頼関係も深まり、ますます、家作りが楽しくなるはずです。逆に、信用できない場合には、どこまでも詮索し、いろいろな事に疑心暗鬼となり、きっと家づくりはうまくいかないのではないかと思います。私も妻も、森さんを中心に集まる『オーディンホーム』の皆さんを心から信用しています。なぜかと言うと、森さんは嘘をつけない人であり、その森さんと、時に衝突しながら、それでも、いや、もしかすると衝突することを楽しみながら一緒に仕事を続けるスタッフの皆さんがいるからです。皆さんに共通して言えることが、もう一つあります。それは、家作りに対する姿勢の中に、“ただ単に、依頼を受けたから作っている”という気持ちだけでなく、どこかに、“自分のために作っている”という気持ちがあります。家が出来上がった時、「どうだ、これが私の作った家なんだ、と胸を張って言える家を作るんだ!」というプロ根性がビンビン伝わって来るスタッフが揃っている会社なのです。一軒一軒、丁寧に、しかも大切に家作りをしてくれるスタッフが揃っている会社なのです。そういう皆さんに囲まれた社長は、とっても幸せ者だと思うのですが、森さんいかがなものでしょうか?
「高気密・高断熱って言葉を、宣伝文句で使う会社が増えてきましたが、でも『オーディン』の気密工事、断熱工事は他とは違います。ここまでやる会社は他にはないと思います」と、ビールを飲んで少し顔を赤くした遠原さんが言いました。それを聞いた森さんは、
「だからウチの家は百年持つんだ!」と言いました。  そんなこんなで、上棟のパーティーは、4時間以上に渡り続きました。その間、長男と長女は、りゅうちゃんと拓磨君に発泡スチロールと気密シートに貼る高価そうな銀色のガムテープを使った、立派な刀を作ってもらい、大喜びで遊んでいました。森さん、大江さん、遠原さん、遠山さん、りゅうちゃん、拓磨君、遅くまでありがとうございました。これからも、宜しくお願い致します。私も妻も、『オーディンホーム』さんにお願いして良かったと、心から思った1日でした。

この日聞いたこぼれ話:その1
 『オーディンホーム』さんがデンマークから輸入する木製ペアガラス窓は、デンマークのケアネウインドウという小さな会社が作っている製品です。小さな会社なのだそうですが、使っている材料は、木の芯の部分を使用したとてもいいものなのです。木の芯の部分を使うと何がいいのかと言うと、材質が固いので構造的に丈夫なことはもちろん、腐りにくい成分を多く含んでいるので、防腐加工をほどこさなくても耐久性に優れているそうです。だから、よく「木製窓はすぐガタがきて開け閉めが出来なくなる」という話を耳にしますが、この窓はそんなことがないのです。メーカーの保証も10年ついているそうです。

この日聞いたこぼれ話:その2  
『オーディンホーム』さんが外壁の一番内側に使用する構造合板は、12mmのものを使っています。他社では9mmの構造合板を使う所も多いようですが、やはり厚い板の方が構造的には丈夫なのです。また、同じ12mmのものでも、作っているメーカーによって使っている木の材質や合板の製法が違うので、質が良くない物はひび割れを生じるものがあるそうです。ただし、この『オーディン』さんが使用する構造合板は、少々色が濃いので見かけが悪いというのが、社長の贅沢な悩みなのだそうです。

この日聞いたこぼれ話:その3  
その2で話しました構造合板の外側に「タイベックシート」という防湿紙を貼ります。この防湿紙はデュポン製のものです。防湿紙の役割は、壁の中の湿気を外に逃がし、外からの湿気をシャットアウトするものですが、この「タイベックシート」と国産の防湿紙と比較してみると、その性能の良さはかなりの差があるそうです。

<壁の白い紙がタイベック、白くない部分が色黒の構造合板>

この日聞いたこぼれ話:その4  
これから始まる断熱・気密工事、床暖房工事の中にも、たくさんの拘りがいっぱいあります。でも、本日はこのあたりにして、今後、工事の進捗に合わせ、詳しく書いていこうと思っています。


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