バンチャンパパの輸入住宅建築日記
北欧輸入住宅建築日記
 
輸入住宅建築日記
 

10.断熱・気密工事(3)

 10−9 いろいろな工事が行われた (2003年10月20〜25日)


今週は、瓦、配管、設備と、いろいろな業者の方が入って、同時進行的に工事が行われましたので、写真を使ってまとめて書きます。

 <二階の天井にエアコンの室内機が設置されました>  

我が家『オーディンホーム』さんの手がける家は、気密性・断熱性に優れているので、我が家のLDKを含むワンフロアー約60平米の空間の冷房は、天井に設置されたこのエアコン一台でまかなうことができます。

<エアコンの配管は屋内で処理>  

エアコンの室内機と室外機をつなぐ管は、24時間換気システムの排気管などと一緒に屋内に設置、配管されていきます。こうやって配管すれば、エアコンの配管が外から見えないので、外観がスッキリと、品良く仕上がります。それから、雨で配管の周辺部分の外壁が汚れる心配もありません。
<高気密・高断熱仕様のコンセントボックス>  

これが、電気のコンセントボックスです。コンセントボックスの外側に見える透明のものは、コンセントボックス部分の気密性を確保するためのカバーです。
<窓の隙間も発泡剤で塞ぎます>  

窓枠と壁の間にできる隙間は、全てこのように発泡剤を充填します。赤い線で囲まれた部分の真ん中に、少し白っぽい部分がありますが、そこが発泡剤を充填した部分です。

<24時間換気のための吸気口です>  
外の空気を取り込むための吸気口のパイプです。パイプのまわりは外壁の合板材との隙間をなくすための処理が行われています。コンセントにしても、吸気口にしても、外壁に付くものは、ともかく隙間を極力少なくしなければ、高気密住宅ではなくなってしまうので、設備工事屋さん、大工さんの手間がかかります。
『オーディンホーム』さんのホームページには、"高気密、高断熱、計画換気は三位一体である"とあります。つまり、計画的な換気を行なわない高気密・高断熱住宅はありえないということです。気密性が高い家ということは、隙間が少ないということなので、家の中の空気と外の空気は、換気をしなければ、なかなか入れ替わることがありません。  
家の中で生活すれば、当然、室内の空気は汚れます。気密性が高ければ高い家ほど、換気を行わなければ汚れた空気の中で生活するワケです。でも、だからと言って窓を開けっ放しにしておけばいいという話でもありません。せっかく暖房した暖かい空気や、冷房した涼しい空気も一緒外に逃げてしまいます。では、いったいどうしたら良いのでしょうか。  

外の空気と室内の空気を、常に入れ換えるためには24時間、いつも換気を行う必要があります。『オーディンホーム』さんでも、この24時間の計画換気システムが標準仕様となっています。計画換気システムは、いろいろな種類がありますが、『オーディンホーム』さんの場合には、基本的に、排気する部分に動力を使う排気型の換気システムです。この換気システムによって、ほぼ2時間で、外気と室内の空気が入れ替わる程度の、ゆっくりとした空気の流れをつくり、換気を行います。換気システムには他にもいろいろな方式のものあります。セントラル冷暖房システムと換気システムがいっしょになった設備も、大手メーカーのモデルハウスで見たことがあります。また、実際に、この類のシステムを入れたお宅も拝見したことがあります。これらのシステムは、全て、冷暖房の熱を出来るだけ外に逃がさないで換気を行うもので、エネルギー効率という点では大きなメリットがあります。ただし、吸気もダクトを使って行うので、長い年月使っていると、この吸気ダクトの中で結露がおこり、カビが発生したらどうなるのかという心配が私にはありました。それとイニシャルコストが高いことがネックになります。  

一方、『オーディンホーム』さんの換気システムはシンプルなものですが、ともかく寒い冬でも家全体をじんわりと暖める蓄熱式の床暖房と、とても相性が良いように感じられました。これは、理屈ではなく、実際に体感して思ったことです。と言うのも、熱を逃がさない24時間換気と冷暖房が一体化したシステムを入れたお宅に、冬に伺った時、このシステムで暖房しながら、リビングで電気カーペットを使っていらっしゃったのを見ました。やはり、足元が寒いそうです。私も妻も、この時、電気カーペットを使うのであれば家中暖かい蓄熱式床暖房の方が良いと実感しました。24時間換気システムには、他にも空気を浄化するフィルター付きのもの等いろいろあります。どのシステムを選択するのかは、やはり施主の考え方になるのでしょう。

<床暖房工事がはじまった>
 

床暖房工事は、まず、基礎の上一面に写真に写っているような黄色い色をした防湿シートを敷きます。地面からの湿気を防ぐために、基礎に入れた防湿シートを入れましたが、さらにもう一枚、床暖房の蓄熱層にも防湿シートが敷き詰められることになるので、床下には二重の防湿シートが入ることになります。  りゅうちゃんが、 「この黄色の防湿シートを敷いて、その上に断熱材を敷き詰め、さらに、その上に気密シートを敷いて、ワイヤーのメッシュを敷き、配管工事をします」と説明してくれました。 「大変だね」と私が言うと、 「この床暖房の工事を専門にやる業者さんというのはいないので、僕たちがやるんですよ」と、笑いながら言っていました。小さな我が家でも、何重にもいろいろなものを床に敷き詰め、さらに配管するというのは、かなりの作業量です。それに外壁の内側にも、分厚いグラスウールを詰め、さらに、気密シートを貼らなくてはいけないのです。それを、りゅうちゃんと、もう一人の坂本さんという大工さんの二人で行うのですから大変です。

いろいろ書きましたが、こういう工程って、構造材と同じように、出来てしまうと全て見えなくなってしまう部分なのです。ところが、この見えなくなってしまう部分をちゃんと作っているのかどうかで、本当に高気密・高断熱の家だと言えるのかどうかが左右される、非常に重要な部分でもあります。私たちが家を探し始めた当初は、建て売り住宅を中心に物件探しをしていました。その時には見た目の良さが最優先され、せいぜい構造的に丈夫な家なのかを漠然と心配していた程度でした。(ただし、何が構造的に丈夫なのか理論的に理解などしておりませんでした)  

しかし、実際に自分で家を建ててみると、"こういう部分を気にしなくてはいけない"という所がいろいろ分かりました。家を作る場合には、お願いしている会社や工務店が、どんな断熱・気密工事をしているのか、工事記録の写真などを見せてもらうべきではないかと思います。きちんと施工している業者さんであれば、手間がかかる工事なので、この手間を絶対に見てもらいたいと思うはずです。だから、きっと建設現場に連れて行ってくれたり、写真などの資料を見せてくれるはずです。  

それからもう一つ、営業部の井下田さんが言っていましたが、きちんとした高気密・高断熱工事を行っている家であれば、吹き抜け天井でも、小屋裏部屋でも、真夏の熱い日差しを受けたからと言って、室内がむやみやたらな暑さになることはないとおっしゃっていました。こういう点も、どうなのかを実際にチェックすることが大切だと思いました。  

蓄熱式の暖房工事が始まったことから、ちょっと話がそれましたが、ここで話を戻して『オーディンホーム』さんの蓄熱式床暖房の構造について、図を使って説明します。


<屋根がつきました>  

そして、我が家に深い緑色をした屋根がつきました。『カラーベストコロニアル』という商品名のスレート瓦です。この瓦、時がたつと色あせをしていきます。それが少し心配で、屋根屋さんに聞きました。 「そうだね、今は品質が良くなっているし、この家は屋根の傾斜があるから、汚れがつきにくいので、昔のスレート瓦ほどは劣化しないと思いますよ」と言っていました。  そして、この屋根の構造なのですが、この構造にもいろいろと断熱性を向上させるための配慮が詰まっているのでした。また、図で説明します。

図のように、スレート瓦が一番上に着て、その下にアスファルトルーフィングという防水シートが敷かれています。その下には構造合板があります。構造合板の下には、通気層があり、ここを太陽の熱で暖められた空気が上昇気流となり下から上に空気を流し、屋根の頂点にある棟換気口から外に排出します。つまり、屋根に照りつける夏の熱を空気の流れを使って、外に排出する仕掛けです。同時に、湿気も排出します。  そして、通気層の下には、また構造合板が敷かれ、その下に断熱材として14cmのグラスウールと、4cmのカネライトという発砲断熱ボードが入ります。そして、これらの断熱材は、壁と同じように気密シートで覆われ、その下に内壁用の石膏ボードがつきます。  

こうした、何層にも作られた断熱層によって、冷暖房の熱を逃がすことなく、夏の暑さを家の中に持ちこむことのない、しっかりとした断熱が行えるということになります。 図のように、スレート瓦が一番上に着て、その下にアスファルトルーフィングという防水シートが敷かれています。その下には構造合板があります。構造合板の下には、通気層があり、ここを太陽の熱で暖められた空気が上昇気流となり下から上に空気を流し、屋根の頂点にある棟換気口から外に排出します。つまり、屋根に照りつける夏の熱を空気の流れを使って、外に排出する仕掛けです。同時に、湿気も排出します。  そして、通気層の下には、また構造合板が敷かれ、その下に断熱材として14cmのグラスウールと、4cmのカネライトという発砲断熱ボードが入ります。そして、これらの断熱材は、壁と同じように気密シートで覆われ、その下に内壁用の石膏ボードがつきます。  こうした、何層にも作られた断熱層によって、冷暖房の熱を逃がすことなく、夏の暑さを家の中に持ちこむことのない、しっかりとした断熱が行えるということになります。


<屋根の構造の裏ばなし>  
実は、この屋根の断熱構造については、また、森さんのお人柄が分かる裏話が一つあります。予算的にキビシい我が家では、屋根の断熱はカネライトという発泡断熱ボードを付けない予定でした。ところが、当初の計画だと、我が家を立てる地域の高さ規制にひっかかることが判明。やむなく高さを低くするという出来事がありました。このとき森さんは
「高さを低くしたため、外壁材や断熱材など使う材料も減るので、その分値段も安くなります」と言っていたので、 「いやー、助かります」と喜んでいました。しかし、その後、森さんはこの浮いた予算で密かに、別な計画を考えていたのであります。8月の終わり、『オーディンホーム』さんに伺った時に森さんが、 「屋根の断熱材、もう一つ増やしておきましたから。この図面の下の部分にカネライトという、4cmの断熱ボードを入れることにしました」と言いました。この時、私も妻も、「あーっ、そうなんだ。吹き抜けが多いから、しっかりとした断熱をしてもらった方がいいんだな」と漠然と思っていました。でも、良く考えてみてください。断熱ボードを付けるのに、お金がかからないワケはありません。
「どこからお金が出るのかな?」と大きな疑問が湧いてきました。そして、一つ、お金の出所を発見し、妻に言いました。「そう言えば、高さが低くなった分、値段が安くなるって言っていたけど、森さん、その分をこっちに回したんじゃないの?」と。
「可能性あるね、森さんだったら」と妻は笑いながら言いました。
「まあ、森さんがそうした方がいいと決めているワケだからそうしよう」と言うことで、何ら問題となることなく断熱材が増え、さらに快適な家になっていったのでした。先日の上棟パーティーの時、この件を森さんに確かめたところ、「ハハハーッ」と笑っていたので、私の読みは間違いなかったと思っています。そうなんです、森さんという社長は、“作った後で施主から文句を言われるような家は作りたくない”“施主が、あの時そうしていれば良かったのにと後悔させるような家は作りたくない”という性格の方です。だから、時にはこんな事態も起こすことがあるそうです。前にも似たような事があったと、遠原さんが話していました。森さんは、こういう事をキッカケにして、大江さんや遠原さんに攻撃されるのではないかと思いました。でも、森さんのそういう所が逆に、ものすごく人間らしくって、私は大好きです。長男も、直感的に、この森さんの性格を見抜いているのか、森さんが大好きです。


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