バンチャンパパの輸入住宅建築日記
北欧輸入住宅建築日記
 
輸入住宅建築日記
 

11.木工事(2)

 11−4 南の島から帰ってみると(2003年11月29日

本日朝、南の島“タヒチ”から日本に帰国。ボラボラ島の海では、間近にマンタを見ることができました。マンタは、まるで海の中をゆったりと飛ぶ飛行機のように、私の横をゆっくりと、優雅に泳いで行ったのであります。もし、マンタという生き物を全く知らないで海の中で出会ったら、その大きさにかなりビックリしてしまう魚だと思います。そんな感激を胸に、成田空港に到着。そして東京へ。その道は、かなり大降りの雨。空港まで出迎えてくれた仕事仲間の話を聞くと、私が南半球の島でしかりと日焼けしていた一週間、日本の天気はあまりかんばしいものではなかったようです。「そうか、天気が悪かったのか。と言うことは、やや遅れ気味の我が家の家作り、さらに影響が出ているのでは・・・?」と、心の中でつぶやきました。

家に旅の荷物を置き、家族で現場へと向かいました。その途中、
「どう、進んだ?」と妻に聞くと、
「進んだと言えば進んだけど・・・」と、何だか歯切れの悪い返事。南の島へ出かける前、『オーディンホーム』の、経理の大江さんからのメールで、『日本を離れている間に、工事がグッと進んでいるように頑張ります』というメッセージが入っていました。しかしどうやら、思惑通りに事は運んでいないようでした。残すところ一ヶ月で今年は終わってしまいます。今年中に引っ越したいという“夢”は、夢のままで終わってしまうのでしょうか?赤道直下の真夏の日差しから一転して、冬の日本の曇天。この落差もあり、私の心はちょっと暗くなっていきました。

現場に到着すると、日曜日にもかかわらず、坂本さんとりゅうちゃんが、一生懸命仕事をしています。そんな二人の姿から、「俺たち、ともかくやれるだけはやるよ!」という無言の言葉が聞こえ、ちょっぴり明るい気分になりました。そして、何とかなるだろう、してくれるだろうと楽観的な気分になってきました。
<まだフローリングの敷かれていない部屋>

 「進んだと言えば進んだけど・・・」という言葉通り、内装仕上げの下地となる石膏ボードは全て張り終わっていました。しかし、フローリングが敷かれていない部屋も残っています。青く見えるのがクッションシートです。この上にフローリングを張れば、床は完成します。
<高気密高断熱住宅用の換気扇とは>

 ところで、矢印で示されている銀色のものは、換気扇の“吸気パイプ(下)”と“排気パイプ(上)”です。高気密・高断熱住宅で、排気だけを行う換気扇を取り付けると、せっかく暖めた空気や、冷やした空気がドンドン外へ逃げてしまいます。また、24時間の計画換気を行っているのに、その流れやバランスが狂ってしまいます。そこで登場するのが、排気と吸気の機能を持つ換気扇です。どういう事かと申し上げますと、言葉であらわすのが少々やっかいなので、図を使うことにします。
かなり略した図ですが、つまり、屋外の空気を巻き込んで、コンロから出る煙や油を吸い込み、その汚れた空気を排出するという仕組みです。こうすることによって、暖房や冷房で、暖められたり、冷やされた室内の空気を、出来るだけ外に逃がさないようにしているのです。
 そして、この換気扇と24時間換気の組み合わせで、キッチンの油汚れは驚くほど少なくなるそうです。これは、井下田さんも大江さんもしきりに褒める事実です。

といったような事で、ちょっと複雑な気分のまま、この日は現場をあとに帰ることにしました。坂本さん、りゅうちゃん、ともかくよろしくお願いいたします・・・。


 11−5 外壁の工事がはじまった!!!(2003年12月4日)

昨日、妻から
「明日、外壁の工事がはじまるみたいだよ。森さんから電話があったよ」と聞き、ともかく現場へと向かいました。仕事が忙しかったので、久しぶりの現場です。今年は“住宅取得税減税”が10年間有効となる最後の年。そのためか、住宅建築ラッシュで、外壁の工事を請け負ってくれる左官屋さんのスケジュールがなかなか空きません。そこで、『オーディン』さんの森社長は、山梨の業者さんに我が家の外壁工事を頼むことにしたのです。おそらく、どんなに建築ラッシュで左官屋さんが忙しいとは言っても、都内にも外壁工事を請け負ってくれる業者さんはいるはずです。しかし、森さんという人は、『オーディンホーム』さんの家作りを理解してくれる職人さんにしか、仕事をお願いしません。だから、よけいに外壁工事をお願いする業者が見つかりません。では、なぜ山梨かと言うと、『オーディン』さんでは、つい最近まで山梨の大きなお宅の建築を請け負っていました。そして、このお宅の外壁工事を行った左官屋さんに、我が家の外壁もお願いすることにしたのだそうです。また、妻は、
「森さん、左官屋さんのスケジュール調整、そうとう苦労したんじゃないのかなあ?だって、『明日から外壁工事に入ります』って森さんからの電話、ものすごく力が入っていたもの、嬉しそうだったもの・・・」と言っていました。外壁工事の最終兵器は、山梨からやってくるのです。

朝、9時前に現場に到着すると、既に、山梨からやって来た“外壁工事部隊”は、森社長と打合せを済ませ、材料を降ろし、作業にとりかかるところでした。職人さんに話を聞くと、朝6時、まだ暗い時間に山梨を出発し、二時間かけてやって来たとのことでした。ずっと見えていたタイベックスシートが、ついに見えなくなる日を迎えたのです。
 「この家の外壁は、『オーディン』では初めてのやり方を使います」森さんは自慢げに言いました。我が家の外壁は、いわゆる“モルタル塗り”というものです。営業部の井下田さんに、数日前、こんな話を聞きました。
「モルタル塗りには、永遠の問題が残されています。それはクラック(ひび割れ)です。でも、この家(我が家)には、今、一番クラックが起こらない工法を採用するみたいですよ」と。それが、森さんの言う、“初めてのやり方”なのです。
 
では、どんなところがなるべくクラックを起こさない工法なのでしょうか。そのあたりを、森さんに聞きました。ポイントを箇条書きにまとめます。
●その1:
下地のモルタルは、普通『オーディンホーム』さんでは20oの厚さに塗るが、我が家の場合は15oの厚さに塗っても大丈夫なモルタルを使う。
●その2:
そのモルタルとは、骨材(セメントをつなぐ材料)に、クラックが起こりにくくなるように、細かい繊維を使用している。
●その3:
下地のモルタルが、壁に付きやすくするために金網を使用するが、この金網に、波形の形状をしたものを使い、よりモルタルが付きやすいようにする。
●その4:
下地のモルタルの表面に、ファイバーメッシュという網を塗り込み、さらにクラックが起こりにくいようにする。

以上が、だいたいのポイントです。

<タイベックスシートの上に張る波形網>

 これが、さっきお話しした、波をうった金網です。波をうっている分、モルタルが付着しやすくなります。この金網がなかなか手に入らなかったのも、外壁工事が遅れる原因の一つでした。と言うのも、建築ラッシュの今年、この網を大手のハウスメーカーも使う所が多いらしく、生産が追いつかなかったそうです。
<外壁の角に取り付けられるL字の部品>

 赤い矢印で示されているのがL字の部品です。


山梨部隊の隊長が、手際よくL字の部品をモルタルが塗られる全ての部分に取り付けていきます。従って、外壁の四隅という四隅はもちろん、『オーディンホーム』さんの場合、窓枠が外壁から少し内側にくるので窓枠のまわり、さらに我が家の場合、屋根の側面の板(これを破風板と言うそうです)もモルタルを塗るので、この破風板の部分に取り付けていきます。

<窓枠の外側に取り付けられたL字の部品>

窓枠の外側に取り付けられたL字の部品です。このL字の部品の厚さ分だけモルタルが塗られるので、その厚さ分、窓は外壁よりもさがった位置に仕上がります。外壁よりもほんの1.5センチなのですが木製ペアガラス窓が内側にくると、家の外観にいい表情が出てきます。こうして、まさに『オーディンホーム』ならではのシルエットが生まれるのです。しかし、この窓枠分モルタルの塗り方も手間がかかると森さんが言っていました。外壁の表面と、窓枠の位置が同じになる仕上げの方が、とても“ラク”なのだそうです。この拘りの分が、最終的に見た目の大きな差になるのです。

<一方、家の中では>

 りゅうちゃんがフローリングを張り終わった部屋で、床を傷つけないようにするため、養生の板を敷いています。黙々と仕事をするりゅうちゃん。きっとまだしばらくは休日返上なのでしょう。申しわけありません。でも、そのおかげで部屋のドアも取り付けられました。嬉しいです。

<坂本さんもフル回転>

坂本さんは坂本さんで、真っ赤なバンドを頭に締めて、気合いを入れて工事の仕上げの真っ最中。










そして、もう一枚の写真では、アレ・・・携帯を見ています。余裕なのかな・・・。
 
 11−6 外壁に下地のモルタルが塗られた (2003年12月6日)

この日も、山梨部隊は迷彩色のジャンバー姿の隊長以下5名で、テキパキと外壁工事を進めます。昨日ご説明した波形の金網を、隊長と副隊長が壁に取り付けて行きます。そして、金網が取り付けられた壁には、他3名の隊員が、これまたテキパキとモルタルを塗っていきます。

それから、今日からもう一人、大工さんが増えました。名前は土橋さん。りゅうちゃんの師匠にあたる方です。師匠と言っても、そんなに年輩の方ではなく、茶髪頭をした、おそらく三十代半ばの大工さんです。大江さん曰く、坂本さん、土橋さん、りゅうちゃんは、『オーディンホーム』の家作りを最も理解している大工さんだそうです。土橋さんは、我が家より、少し進行している『オーディン』さんの手がける家の工事を終え、助っ人に来てくれたのでした。
<金網を張る隊長>

 「これがね、モルタルの付きを良くするんだよ」と言いながら、山梨部隊の隊長が金網を張る。確かに、波形をしていればモルタルの付きが良いのは、素人にも理解できる。
<網を張る隊長>

金網を張り終えた壁には、モルタルが塗られます。モルタルを塗り、乾く前に、ファイバーメッシュが塗り込められます。この写真は、もうファイバーメッシュが入れられた状態です。写真ではよく見えないのですが、近くで見ると網目が見えるくらいの、モルタルの表面近くにファイバーメッシュが入ります。
<セメント色の我が家>

 こちらから見ると、タイベックスシートは完全に見えなくなりました。しかし、反対側にまわると、まだまだモルタル塗りは終わっていません。下地塗りが終わるまでには3日かかるそうです。そして、それが終われば塗装です。「フム、外壁工事に先が見えた!」というところです。

 11−7 久々に『オーディンホーム』さんに伺う (2003年12月7日)

本日は、最終的な細かいツメをお話しするために、久しぶりに『オーディンホーム』さんに行きました。長男と長女は、まるで自分の家に行くようにインターフォンを鳴らし、『オーディンホーム』さんへと駆けて行きます。経理の大江さんが出迎えてくれると、
「森さんはいるの?」と長男は言い、ズカズカと事務所の中へ。全く困った坊主です。でも、まあしょうがないですね。こういう坊主もあたたかく迎えてくれるのがこの会社のいいところなので、甘えておきます。

いろいろ話をしていると、森さんが外壁工事についてこんな事を言いました。
「ファイバーメッシュを埋め込むとクラックは起きづらくなるのですが、今考えている塗装剤(ジョリパットという塗装材の、我が家の場合“柚子肌”というもの)を塗ると、ファイバーメッシュの網目が薄く見える可能性があります。もう一層、さらにクラックが起きづらくなる仕上げをした後に、塗装剤を塗ればいいのですが、一工程増えるので、時間がかかります。そこで提案なのですが、塗装剤を他のものにして、ファイバーメッシュを見えないようにしたいと思うのですが。この塗装剤、汚れが付きにくいというメリットがあるのですが、いい色があるかどうかは分かりません。色見本をご覧頂いてから最終的な判断をしましょう」との事。

私も妻も、この森さんの御提案を了解。打合せを終了し、トイレに付ける鏡を買うため、自由が丘の街へと向かいました。本日の自由が丘の買い物には、大江さんに頂いた強い見方があります。それは、自由が丘の商店街が作った立派なガイドブックです。ガイドブックを参考に、遠原さんが事前に下調べをしてくれたインテリアショップへ。そして、このインテリアショップで、丸い木枠の鏡を購入しました。
 『オーディンホーム』さんの帰り道、現場に顔を出しました。現場では、今日もモルタル塗りが続けられています。

<モルタルの下地がキレイに仕上がった>

下地の仕上げが完成した壁面です。右側は、まだモルタル塗りが終わっていません。

<近くで見るとファイバーメッシュの凹凸が・・・>

モルタルが塗られた部分をよーく見ると、規則正しい小さな凹凸が見えます。これがファイバーメッシュの網目です。確かに、塗装剤を塗っても、この凹凸が見えてしまっては少し悲しいですね。
<モルタルって、こんなにいっぱい使うんだ>

こんなにたくさんのモルタルが外壁に使われるのです。モルタルは乾きやすいので、必要な分だけ攪拌機で水と混ぜて、塗っていきます。
<クラックを起こしにくくするための骨材が見えます>

井下田さんに教えてもらったのですが、攪拌機の中のモルタルをよく見ると、細い繊維が混じっているのが見えます。この繊維がつなぎの役目を果たし、モルタル永遠の問題と言われるクラック(ひび割れ)を起こしにくくするのだそうです。このモルタルの性能が向上してきたためか、首都圏で建てられる住宅では、かなりモルタル仕上げの外壁が増えてきたそうです。我が家も、『オーディンホーム』さんに家づくりをお願いする前、モルタル仕上げか、サイディング仕上げか随分と迷いました。しかし、木製ペアガラス窓には、やはりモルタル仕上げが一番似合います。


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