バンチャンパパの輸入住宅建築日記
北欧輸入住宅建築日記
 
輸入住宅建築日記
 

12.仕上げ工事(3)

 12-6 明日は引っ越しだ (2003年12月29日

本日の現場は、ものすごい事になっております。森社長以下、コーディネーターの遠原さん、営業部の井下田さん、設計部の遠山さん、現場監督の拓磨君、大工のりゅうちゃん、タイル屋さん、井下田さんの知り合いのハウスクリーニング屋さんと、またまた大勢の方が引っ越し目前の我が家で、あれやこれやと忙しくお仕事しています。

井下田さんと、そのお友達のハウスクリーニング屋さんと、設計部の遠山さんは、ぞうきんを持って床、窓、あらゆる所をきれいに拭いています。同じところを何度も、何度も磨きをかけています。と言うのも、ちょっとしたすき間に、細かい木くずが入っていたりするので、拭いても、拭いても木くずが出てきたりします。それを、丁寧に、何度も、何度も拭くのです。大変です。
「きっと自分のおうちの大掃除も終わっていないのに、我が家のそうじとは、まいっちゃうね」と、遠山さんに声をかけると、遠山さんは笑っていました。井下田さんは、木くずの舞う中で一生懸命掃除をしているので、のどを木くずが襲います。いがらっぽい喉もそうじをしなくてはいけなくなり、時おりうがいをしています。遠原さんは、山のようにある取り扱い説明書を、分野分けして見やすいようにクリアーファイルに入れています。社長とりゅうちゃんは、デンマーク製のテーブルを組み立てるために、部品をならべ説明図に見入っています。
<テーブルを組み立てる森親子、その前でファイリングする遠原さん>

森社長とりゅうちゃんが組み立てているのは、デンマーク製のテーブルです。今まで我が家は、4人がけのテーブルでしたが、このテーブルは6人がけ。広くなりました。そして、さらにエクステンションを付けると、8人がけのテーブルになります。テーブルの右側にきれいに並んでいるのが、やはりデンマーク製の椅子J39です。デンマークらしいシンプルな椅子ですが、とっても座り心地がいいのです。

 この椅子がどうやって誕生したのかというと・・・。



ある日、コペンハーゲンにあるデンマークの生協の本社から、チーフ家具デザイナーだったボーエ・モーエンセン(Borge Mogensen)に1本の電話が入ったのだそうです。その内容は、庶民のための椅子を作って欲しい、という依頼でした。しかし、デザインは彼に任すものの、条件がいくつか提示されました。ひとつは、工場が最近購入したばかりの、木回転加工機を使用すること。そしてもうひとつは、国内で調達可能な木材(オークとビーチ)を使うことでした。この2つの条件をつけることで生産コストを抑えようとしたのです。

当時は戦後だったため、人々は職を求めて地方から首都であるコペンハーゲンに集まってきていました。これにより、都市の住宅事情は厳しくなり、家具のサイズも限定される、という背景もありました。そして、生協の基本姿勢である庶民の為の製品づくりということから、価格を抑えた家具が求められました。

この依頼に応じて、モーエンセンは早速設計をはじめました。製作コストを抑える為に、彼はこの椅子のパーツを4つに絞りました。脚、背(無垢の曲木)、座面、そして脚の間にまたがるスティックバーです。

生協の工場はタームという地方都市に在りましたが、労働力がコペンハーゲンに流れてしまった為、人の手をあまりかけずに生産できる機械加工でパーツを生産しました。ただし座面はペーパーコード(紙紐)から出来ているため、人手が掛ってしまいます。これを町の手の空いた人達に呼びかけて、歩合制でこの作業をやってもらうことにしました。その中には郵便屋さんや、漁師、農家の人などもいました。ただ、一番難しい曲木の背部は、工場の職人に任せられました。1947年、このようにして出来上がった椅子が、J39なのです。

以上、ジャパンデザインネット 「北欧家具こぼればなし」STORY#1 J39
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/denmark/
日本・デンマーク・貿易センター 羽柴 健 より


これが、J39誕生のお話しです。生産工程を極力抑えたこのシンプルな椅子が、50年以上の長きに渡って、未だ世界中で売られている最大の理由は、やはりその座り心地と、デザイン性にあるのだと思います。J39の良さは、ともかく座ってみると分かりますが、ともかく腰に負担のかからない椅子です。そして、テーブルは、やはりボーエ・モーエンセンがデザインしたC18。シンプルながら実に品のあるテーブルで、J39との相性は抜群です。
<デーブルが完成!>

テーブルができました。なかなかの雰囲気です。テーブルの上で明るい光りを放っているのが、ルイス・ポールセンのPHランプです。このランプ、電球の明るい光源が直接目に入ることなく、三枚のお皿のようなカバーで光りを実にうまく空間へと解き放ちます。我が家の照明器具の中で、ダントツに金額がはる代物ですが、それだけのことはある、かなりのスグレモノです。妻も
「この照明にして本当に良かったね」と喜んでいます。
<和室のスタンドを組み立てる遠原さん>

遠原さん、取説の整理を済ませると、今度は和室用の和紙スタンドを組み立て始めました。遠原さんが座っているのはオイル仕上げのフローリングです。私は、床の養生が取れた我が家をはじめて見ました。いい家です。自分で言うのも何ですが、外観もさることながら、中味もなかなか、想像していた以上に素晴らしい空間です。
<窓をクリーニングする井下田さん>

以前にもお話しした、ペンキの付いた作業服を着て、窓を拭く井下田さん。井下田さんは、ご自宅でもお掃除するのが大好きとのこと。本来ならきっと奥様のために家で大掃除の真っ最中というのが、毎年の恒例であるはずです。しかし、今年は我が家の大掃除。申しわけないです。
<テーブルが終わったら、次は子ども部屋の家具>

 ダイニングテーブルを完成させた森さん、りゅうちゃん、そして、掃除を終えた遠山さんの三人が、今度は子ども部屋のベッドとキャビネットの組み立てに取りかかりました。ベッドもキャビネットもデンマーク製で、子どもの感覚を意識したデザインの木製家具です。パイン材を用いた明るい質感が子どもたちの部屋の雰囲気にピッタリです。

そんなこんなの夕方、「オーディンホーム」の経理担当の大江さんが、年の瀬の引っ越しで大変でしょうと、お正月に飾るためのお花を持ってきてくれました。ご自宅の大掃除を終え、わざわざ我が家に足を運んでくれたのです。「ありがとうございます。助かります」などと言っていると、畳屋さんが畳を持ってきました。そして、和室に真新しい畳がおさまりました。それを見た森さんは、「ぞうきんで拭いて・・」と言いました。これを聞いた大江さんは、すかさず上着を脱いで、ぞうきんを持ち、畳を拭き始めました。こんな大江さんの姿を拝見していると、スタッフ一丸となり、明日の我が家の引っ越しに向け、お仕事をする「オーディンホーム」の皆さんの、単なる仕事という言葉だけでは言い表せない、家作りに対する姿勢をズシリと感じました。
<畳を拭く大江さんと、大江さんにいただいたお花>

流石主婦、テキパキと、そして手際よく畳を拭く大江さん。大江さんから頂いたお花は、キャビネットの上に飾られました。年の瀬も、正月も吹っ飛びそうな暮れの引っ越しに、このお花を眺めると、ホッと一息です。ありがとうございます。

そして、このお花を置いてあるキャビネット、実は、コーディネーターの遠原さんが設計・デザインしたものなのですが、実にいい。どこを探しても、こんなに我が家のダイニングにピッタリのキャビネットが見つかるとは思えません。キャビネットの塗装は、デンマーク製のダイニングテーブルや椅子の色に合わせた特色です。建具屋さんは、今までそんな塗装をしたことがないので、うまくできる自信がないと言ったそうですが、そこは遠原さんのねばりと的確な指示で、みごとな色に仕上がりました。また、キャビネットの扉の上部は、開けやすいようにシャレたカットが施されています。シンプルなデザインの中に、使い勝手を考えた機能が詰め込まれ、さらに、デンマークの家具を彷彿させる塗装がなされ、遠原さんにお願いして本当に良かったと思わせる、素晴らしいキャビネットが完成しました。森さんは、
「遠原が拘っただけのものが出来ました」とキャビネットを見て、満足げに言いました。もちろん、妻も私も大大満足です。遠原さんの秀でたセンスを、改めて感じました。
<なんでもこなす遠原さん>

そんな遠原さんも、コーディネーターの仕事だけをしているワケではありません。この写真のように、椅子を踏み台にして、通信ケーブルの配線もやってしまいます。

この日、妻と私は夜の9時頃現場を後に、引っ越しの準備が残る借家へと帰りました。しかし、森さん以下、スタッフの皆さんは、階段や手すりに仕上げ塗装のオイルを塗ったり・・・と、この後も残る仕上げの仕事のために、まだまだ作業を続けることになったのです。お疲れさまです。あと1日です。宜しくお願い致します。


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