バンチャンパパの輸入住宅建築日記
北欧輸入住宅建築日記
 
輸入住宅建築日記
 
4.家を作るための打ち合わせ

4-1 『オーディンホーム』との家づくりは、最高に楽しい! (2003年4月12日)

今日は、はじめて『オーディンホーム』さんに伺う日。「エエッ?」と思うかも知れませんが、契約が終わるまで一度も『オーディンホーム』という会社を見たことがありません。普通、契約する前にどんな会社か一度は見ておかないと心配になると思います。しかし、『オーディンホーム』さんでお建てになった家に何件か伺い、話を聞いていると、それだけで安心でき、わざわざ会社を見なくてもよい気分になっていました。
 
小さな会社は、自由が丘にありました。設計部長の御代川さんが雨の中、外に立ち私たちが来るのを待っていてくれました。そして、森社長と秘密兵器遠原さんと、我が家4人で、第1回目の打ち合せを行うことになりました。ウチの場合、契約前の図面のやり取りで間取りはほとんど問題なかったので、と言うより最初に御提案頂いた図面から、ほぼ理想的な間取りを提案してもらっていたため、間取りの話はひとっ飛びで、「窓」「床材」「屋根」「外壁」「ドア」を中心に、話が進みました。「窓」「床材」「屋根」「外壁」「ドア」は、家の構造と大きく関係するので、早めに決定することが必要なのだそうです。  

「窓」については、最初に提案頂いた図面から、我が家の経済事情に合わせた図面へと移行する過程で、ちょっと数が減ってしまいました。『オーディンホーム』さんの木製サッシは、がっしりとした木枠に分厚いペアガラス。そして、ガラスとガラスの間には断熱効果の高いアルゴンガスが入り、さらに、外側のガラスには紫外線をカットする加工が施されている"優れモノ"。従ってお値段もやや高め。コストを下げるには当然、数を削る方へと向かっていきます。(ちなみに、別の会社で木製サッシはアルミサッシの3倍高いと言っていましたが、そこまで値段は高くありません) 「でーもなぁ、せっかく建てるんだから、リビング、ダイニング、キッチンは明るい家にしたい!」と当初から思っていたので、その旨をコーディネーターの遠原さんに伝えると、遠原さんも同じ事を考えていました。しかも、できるだけコストをかけないようにと考えてくれていました。  

打合せの結果、キッチンは、北側の壁の窓をやめ、大きな天窓を付けることになりました。「天窓は壁の窓の3倍明るい」森さんがポツリと言いました。そして、もう一箇所、リビングについても、120p×120pの窓2つから、90p×120pの窓3つとその下に90p×60pの窓3つという具合に、窓の面積を大幅に拡大することにしました。同じサイズの窓にもいろいろな種類があるので、機能を考え、できるだけコストを抑えるために、社長も遠原さんも何度もプランを見直し、費用を計算してくれました。他にも一箇所、窓を大きくし、明るくするための費用は、全部で30万円ほどのアップになりましたが、モヤモヤしていた胸の中がこれでスッキリしました。


デンマークの木製の窓 <木製の窓>
これがデンマーク製の木製ペアサッシ。 残念、写真ではその重厚さ、良さが伝わりにくい。 ぜひ、ホンモノをご覧あれ。 窓の開き方、サイズ、色、いろいろ選ぶことができる。


また、「床材」は、階段から2階のリビングとダイニングのフローリングについて、オークオイル仕上げの無垢材にランクアップしました。遠原さんから、ほんの少しのコストアップで済むのでと提案され、即決定。オークオイル仕上げのフローリングってものは一度見たのですが、無垢材の暖かみがあり、しっとりとした質感がとてもよいのです。


デンマークの床材 デンマークの床材 <床材>
使っている木の種類、仕上げ方法の違いなど 床材もたくさん種類があります。 オイルオーク仕上げの床材というのは、一番右の大きな板。 これも、実物見ないとよく分かりませんね。


屋根と外壁については、もともと提案してもらったものの範囲で色を選び大きな変更はなし。 「ドア」についても、室内ドアノブを変更した程度で、話はスムーズに進行。但し、ノブは気に入ったデザインのものがなかったので、デンマークに問い合わせることになりました。
 
ここで、『オーディンホーム』さんには、もう一人、羽柴さんと言う強力な味方がいらっしゃいました。と言ってもこの方、社員ではありません。実は、『オーディンホーム』の中にはもう一つ、建材から家具まで、デンマークの各メーカーからの日本への輸入を一手に引き受ける会社(本社はデンマーク)の東京支店があります。日本人とデンマーク人のハーフである羽柴さん(大きなからだをしていますが、とてもやさしそうな男性)という方は、その会社の代表です。つまり、『オーディンホーム』とデンマークの全てのやりとりの窓口となるのが、この羽柴さんなのです。その羽柴さんが、近々、デンマークに行く予定あり。ついでに、ドアノブを探して来てくれるとのこと。フム、ありがたや…。
 
朝の10時にお伺いし、なんだかんだ話しているうちに、話が終わったのは夕方5時。いやぁ、楽しい打ち合せでした。今後、着工までにこんな打合せがあと4、5回。話を重ねてゆけば、きっと建築費がふくらむ可能性も大きいと思います。でも、森さんも、遠原さんも、別にお金をいっぱい儲けたいから高くなるプランを提案しているのではありません。より快適な家を、施主と一緒に創っていきたいから、「こんな変更も考えられる」という提案をしてくれていることが、よく分かった1日でした。 「やっぱり『オーディンホーム』にして良かったね」と妻と二人で話ながら、ルンルン気分で家路へと向かいました。 ●第二ラウンドは妻の聖域「キッチン」 コストアップ間違いなしと見る(2003年4月20日)

4-2 契約が終わってから着工までには時間が必要(2003年4月15日)

住宅メーカーと契約が終った時点で、仮に間取りや図面に問題がなくても、すぐに家の建築工事は始まりません。どんなにガンバっても契約から着工までに一カ月はかかります。私もいろいろな住宅メーカーの方とお話しているうちに、その事を知りました。

 

どうしてかと言うと、役所に建築申請というものを出し「認可」をもらわなくてはならないからです。家を建てるためには、建ぺい率だとか容積率だとか、いろいろなルールがある訳ですから、それを守っているのか確認するのが役所。よく考えてみれば当たり前の話ですね。

 

そして、ほとんどの場合、着工までにはさらに時間がかかります。契約前、どこの会社にお願いしようかと悩んでいる時に、例えば、コンセントの位置まで考えながら話をしている人は皆無に近いのではないでしょうか。他にも、大きなことから小さなことまで、着工の前に確認しなくてはならない事は山ほどあります。ここで急いでしまい、家が完成してから後悔しても"後の祭り"です。じっくりと、時には客観的に、家のプランというヤツを見直してみる必要があります。『オーディンホーム』さんとの打合せは、着工までに最低5〜6回あります。構造や外観に関わる大きな所から、次にキッチンやトイレ等の水回りへと、だんだん細部に関する打合せに移行していきます。これは、とても理にかなった進め方なので、何かを変更した場合にも、それがどこと、どのように関係しているのか、とても分かりやすい展開になっています。

 
4-3 第2回目の打ち合せ、メインイベントは妻の聖域「キッチン」 (2003年4月20日)

本日は、2回目の打ち合せ。妻は昨日から気合が入っています。それもそのはず、キッチンの打ち合せも、本日の項目の一つだからです。私は家を建てようと思った時、一つ決めていたことがありました。それは、キッチンは、妻の好きなように作ってあげようと言うことです。10年程前、私の実家が建て替えを行いました。この建て替えで、日頃、父にはあまり自分の意見を言ったことのない母も、キッチンだけはいろいろ注文を出したと聞いたことがあります。そして、母は完成したキッチンをとても気に入っていて、よく自慢していました。しかし、この実家のキッチン、大柄な母に比べ、身長の低い妻にとっては必ずしも使い勝手のよいものではありませんでした。キッチンは、見た目だけでなく、使う人のサイズに合わせ、使い勝手に合わせた空間づくりをしないと具合が悪いのです。だから、男の私があまりよけいな事を言うのはやめよう、と心に決めていました。ともかく、妻の聖域ですから…。などと言うとすごくカッコ良く聞こえますが、もしも、何か不満を残したまま進んでしまうと、女性はそのことを、なかなか忘れてくれません (男は馬鹿だから、すぐ忘れてしまうのですが)。私が言った一言が、もし不満の原因になったとしたら、何かにつけて「あの時、あなたがそう言ったから」と思い出されてしまっても気分が悪い。これが本音です。チャンチャン。

◇まずは、洗面脱衣所の話がはじまった  
この日の打ち合せは、洗面脱衣所から話がはじまりました。一回目の打ち合せで、窓と床材の変更を行い「ああ、これはいい家になる」と、とてもいい気分になりました。しかし、2回目の打ち合せがはじまり、最初に遠原さんがあるメーカーの洗面台のカタログを開いた時、正直、何とも言えない悲しい気分になりました。「そうか、お金がないと言う事は、こういうことなのだ」と思ってしまいました。既製品の洗面台にはあまり色気が感じられませんでした。しかし、まあ、予算というものがあるのだから我慢するしかないと、ボーっと思っていました。朝一から、妙な疲れが襲ってきました。そのとき、

「私、タイル貼りの洗面台がいいな」と妻。私、心の中で(オイオイ、無理言うなよ)と思う間もなく、

「私も、そう思います」と遠原さんがおっしゃった。フム、遠原さんがそう言うのら、きっとその方が良いモノになるに違いない…。ならば、四の五の言わずそうしよう!とだんだん思ってきました。  


こう思うには、一つ大きな理由があります。一ヶ月半ほど前、『オーディンホーム』さんの建てた横浜のお宅を拝見する機会がありました。例によって、そのお宅の奥様が、まるで『オーディンホーム』の営業代表のように、このお宅の特長を見事な語りで説明してくれました。その横で、遠原さんが「この天井の和紙は、私がお教えした和紙のお店を奥様がご自分で見に行き、そこで探されたモノを大工さんに渡して貼ってもらいました…」とか「この蛇口は、こちらのお宅のお嬢様が、フランスのアンティークショップで購入されたもので、それに合わせた洗面台を探しました」などと、ニコニコ笑顔で説明してくれます。そんな様子を見ていると、「この人は施主と一緒になって心底家づくりを楽しんでいるんだ」ということが良く分かります。一体、この女性は何者なのだろうか?名刺の肩書きにはコーディネーターとある。しかし、構造のことも詳しいし…。普通、コーディネーターと言うとキッチンとか、壁紙とか、カーテンとか、照明なんかの面倒を見てくれる人のことを指します。そして、家の構造的な話がだいたいまとまった所で登場し、最後の仕上げをカッコ良くまとめるお仕事をする方とばかり考えていました。ところが遠原さんはどうも違うようです。もっと、ずっとカバーするエリアの広い、マリナーズのイチローと同じくらいの広い守備範囲を受け持っている女性のような印象を受けました。どうしても、気になり、

「遠原さんは、最初からコーディネーターというお仕事をなさっているのですか」と聞いてみました。すると、

「いえ、設計をしていました。でも、コーディネーターがしたくって、社長にお願いしました」とのこと。

「へぇーっ、それでコーディネーターのお仕事は楽しいですが?」と聞くと、

「とっても楽しいです」と、まことに、気持ちのいい答えが返ってきました。私も40年を少し越える人生を送っていると、人を見る目というものが、多少は養われます。彼女の「とっても楽しいです」が営業的に言っているのか、それとも、本音で話してくれているのかくらいは見分けがつきます。答えは、もちろん後者です。しかも、相当楽しそうです。そんなに楽しいのかと、羨ましくなるほどです。前にも書きましたが、モノづくりは、携わる人が"楽しいか、楽しくないか"ここが肝心なところです。楽しくなければ、絶対にいいモノはできません。遠原さんだけではありません。『オーディンホーム』の方々は、みなさん同じ心意気を持っていらっしゃいます。そして、こんな社員のいる会社の社長って、無口だけど、結構スゴい人なのかも知れないと思いました。

 

話が少々横道にそれてスミマセン。何が言いたいのかというと、遠原さんの、やや福島弁訛りの言葉で「私もそう思います」と言われてしまうと、絶対にそうした方がいい家になるという確信が持てるのです。少々コストアップしても後々の事を考えると、絶対そうしてしまおうと、仕様の変更に自信が湧いてくるのです。これってかなり重要なことだと思います。今の世の中、疑えばきりがないことが沢山あります。しかし、『オーディンホーム』さんと家を建てる場合は逆で、信用しないと損をするような気がします。妻も遠原さんと波長が合うようで、二人の意見が合うと話はトントン拍子に進みます。付加価値が、また新たな付加価値を生み、どんどん棲み心地のいい家になることを感じ、楽しくなってくるのです。だから、朝から夕方まで打合せをしていても、ちっとも苦痛ではなく、本当に楽しい。私も妻も、同じ気持ちでした。それで結局、我が家の洗面台は、鏡の部分は既製品にして、洗面台をのせる台は一工夫という方向で決定。具体的なデザインは遠原さんの宿題ということになりました。「また一歩、いい家になったぞ」という気分でした。打ち合せが始まった時の暗い気分が、一気に吹き飛びました。

手書図面とタイルなど <洗面脱衣所の仲間たち>
手前右の大きなタイルは床用。 左の小さなタイルは洗面台とそのまわりの壁用。 ブルーの小さな、石けんみたいな物体が洗面台の天板サンプル。 奥にあるのが、遠原さんの書いた味わい深い手描き図面。


◇打ち合せの間、子どもたちはどうしているのかと申しますと…
 
ところで、ほとんど1日打ち合せをしている間、親は充実した時間を過ごしていますが、子どもたちがどうしているのか?とお思いになる方がいるのでは。しかし彼らは彼らで、結構いろいろなことをして、自分なりに楽しんでいます。5歳になる娘は、打ち合せをする部屋に置いてあるデンマーク製の椅子に興味を持ち、部屋の隅に集めて自分だけの"くつろぎのスペース"を作り、スカンジナビ・アーンの世界に浸っています。デンマーク製の家具というのは北欧家具の中でもシンプルで飽きの来ないデザインをしているものが多いのです。しかも、機能的にも優れています。つまり、座り心地が良くオシャレなのです。娘は感覚的にそのことが分かっているのか、椅子に座ってお絵かきをしています。そして、たまに遠原さんがキッチンへお茶を入れにいったり、資料庫に資料を取りに行き、姿が見えなくなると、 「ト・ウ・ハ・レ・イ・コ・さまは、どこにいらっしゃいますか?」と、姿を探して後を追いかけます。そして、何故だか、お仕事用のパソコンをちゃっかりと貸してもらって、ここでまた、お絵かきなんぞしています。

娘の特等席ハデンマーク製の椅子 <娘の特等席> 
照明スタンドの下にある白い椅子が娘の特等席。 いわゆるディレクターチェアーの原型となる椅子らしい。 もちろんデンマーク製で、肘掛けに皮を使っているのが何とも心憎い。 娘はこの椅子に座り、右側の椅子をテーブルがわりにお絵かき。

他にも、デンマークのいろんな椅子がある。いろいろなデンマーク製の椅子


8歳になる長男はと言うと、携帯用のゲームをしたり、おやつを食べたりしながら、やはり、『オーディンホーム』さんで自分の世界を作り、時間を過ごしています。そして、長男が「眠くなった・・・」とうと、森さんは打ち合せの席を離れ、長男のために梱包用のプチプチエアクッションを丸めて作った枕を持ってきてくれました。実はこの枕、社長が深酒しすぎた翌日の必需品らしいのです。長男は、森さんがMy枕を持ってきてくれた事がとても嬉しかったようで、ますます、社長の事を好きになしました。そんなこんなの気遣いをしていただけるので、打ち合せも快調に進みます。


お昼ねグッズ <社長のお昼寝グッズ>
短い時間昼寝をするのは健康に良い。 この他にも、myタオルケットもお持ちらしい。 完璧!


◇お風呂、トイレ、そして、キッチンへ

洗面脱衣所の話が終わると、次はお風呂。契約前に見せて頂いたお宅には、タイル貼りの素敵なお風呂もありましたが、我が家は既成のユニットバス。お風呂に関しては経済事情を最優先に考え、妻も私もこの路線を変更することなく、次回ショールームで現物を見ながら細かい部分を詰めるということで決定。(もう少しお金に余裕があればタイル貼りのお風呂が良かったと言うのがホンネです。だが、ここは我慢!もしも、お金に余裕があれば絶対タイル貼りの方がいいと思います。よくタイル貼りの浴室は冬に寒いと言いますが、『オーディンホーム』の一番の売りは冬でも寒さを感じさせない蓄熱式床暖房です。だから、そんな事は全く心配ないのです)

 

そして、話はトイレへ。トイレって、女性にとっては重要な場所なのです。トイレットペーパーの収納はどうするか?女性のお客さまが遊びに来た時、ちょっと化粧を直したい時に使い勝手がよい鏡や棚の位置はどこか?トイレ掃除の道具はどこに置くか?掃除がしやすい便器の形はどれか?等々…、意外に妻のリクエストがあります。多分、建て売り住宅を買っていたら、与えられた空間の中で何とか処理する"対処療法的な思考"になるのでしょうが、ある程度のリクエストが叶うとなると、妻はこだわりを見せています。そう言えば、母が昔、「トイレを見ればその家が分かる」と言って、毎日キレイに掃除していました。トイレって、その家を映す鏡のような場所でもあります。あなどれないスペースなのです。遠原さんは、トイレに対する妻のリクエストを一つ一つメモにとりながら、それをもとにデザインを考えてくれるということになりました。

 

さて次は、いよいよキッチンの打ち合せです。妻はギアをいきなりトップに入れ、アクセル全開です。

「キッチンの床のタイルなんですけど…」と、タイルのサンプルを持ち出す遠原さん。 やや薄めのブラウン系というかピンク系のタイルを指さして、

「私、これがいいな」と妻。

「私もそう思います」と遠原さん。 そんな調子で、あまりあれこれ悩むことなく話は快調に進みます。我が家のキッチンは、妻のたっての願いで、対面キッチンにしました。ダイニングに面したキッチン、ダイニングとつながるリビング、

子どもたちが成長しても、この家で暮らしているうちは

自分の部屋に居るのではなく、できるだけダイニングやリビングに集まり、

家族が顔を会わせる時間の多い家にしたい!

これが、家づくりの一番のテーマでした。従って、ダイニングと面したキッチンスペースの存在は、けっこう大切なのです。  

 

妻は、システムキッチンの後ろに、食器棚、電子レンジや炊飯器…、などを置く収納スペースが欲しいと考えています。また、タイル張りの調理作業台を作ってもらい、そこで娘と一緒に料理をつくる事を夢見ています。そんなリクエストを妻は話し出しました。とりあえず、そのリクエストを一通り横で聞いていた私は「ここは、妻に任せよう」と思い、『オーディンホーム』の喫煙所があるキッチンの換気扇下付近へ向かいました。  

 

我が家のキッチンは、デンマークのソネボーという会社が作っているシステムキッチンがベースとなります。北欧の洗練されたデザインで統一された、いかにもデンマークらしい優しい感じのする逸品です。男の私が見ても「これはいいものだ」と言いたくなる、キッチンなのです。

 

一服して、ミーティングルームに戻ると、

「だいたい方向は決まったよ」と、嬉しそうな妻。

キッチンの収納や作業台についても、とりあえずのリクエストを遠原さんに伝え、後はまた宿題になりました。遠原さんは、大変だなあと思います。だって『オーディンホーム』さんでは、我が家とほとんど同じスケジュールで、もう一軒新築の打合せが進行中。きっと、そのお宅についても、同じような感じで話が進んでいるのでしょうから、二軒のリクエストをこなして行くのは、なかなかハードなものがあるのではないかと想像します。でも、彼女は宿題が出ても、

「私の方で、もう少し考えてみますから」と明るく言ってくれるので、その言葉に素直に甘えて、気持ちよくいろいろなリクエストを投げかけることができます。また私たちが、どうしたらいいのかと迷うと、必ず、

「私はこちらの方がいいと思います」とか「私もこれがいいと思います」など、的確なアドバイスをしてくれるので、話の向かう先が明確に見えてきます。こうしたやりとりの中で、遠原さんもどうしたら良いか、決めかねる事があったりします。そんな時は社長の登場です。森さんが一言、意見を言います。それがまた、迷いを解決へと導いてくれるのです。

『オーディンホーム』が持っていないはずのモデルハウスへ向かう  
オーディンホームのモデルハウス外観 オーディンホームのモデルハウスは実物大です。


この日は午後2時ごろ一通りの打ち合せを終え、目黒にある『オーディンホーム』さんのモデルハウスへと向かいました。『オーディンホーム』さんはモデルハウスを持たないと言いましたが、モデルハウスとして使っている家があります。どういうことかと言うと、『オーディンホーム』さんが以前に建てた、三世帯住宅が目黒にありまして、その内の一軒のお宅の方が、現在、転勤で不在のため、空き家となっています。そこで、この家をモデルハウスとして使わせてもらっているらしいのです。住宅展示場にある、いわゆる大きなモデルハウスとは違った、等身大のモデルハウスです。(住宅展示場のモデルハウスってのは年間の維持費だけでも大変なお金がかかっているらしく、当然その費用は建築コストに反映されていることでしょう。それに比べ、『オーディンホーム』のモデルハウスは無駄な経費をかけず、あるものを有効に利用している。そういう意味でも等身大だと言いたい。とは言うものの、このモデルハウス、我が家と比較した場合、ずっとずっとお金のかかっている立派な家である)

 
オーディンホームのモデルハウス室内

本日の打ち合せのおさらいをするために、社長と遠原さんとウチの家族で、このお宅へと向かいました。モデルハウスとなっているお宅は蓄熱式床暖房がジンワリと効いていて、そこはかとなく暖かい。このモデルハウスで、トイレの収納や、ソネボー製キッチンの仕様等を細かく確認し、ついでに、今後打合せをしていくことになる壁の素材や、木製アコーディオンカーテン、照明などについてもじっくりと拝見させて頂きました。妻は、このお宅のトイレの収納がいたく気にいったようです。それからキッチンの天板は、今流行の人工大理石風なものはやめて、白いタイルにしたいようです。そして、二人は話が弾んでいます。大変喜ばしいことです。  

 

このお宅は、家主の方がたまに東京に戻ってきた時にお使いになっているそうで、その分、ちゃんと生活感があり、これがまた、我が家の家づくりにはとても参考になりました。しかし、諸々の変更、どのくらいコストがかかるのかなぁ…?一瞬、頭をよぎる不安、とりあえず、今はあまり考えない事にしようと思います。社長も言っていました。施主さんの中には、建てた後に、「どうしてあの時、少々お金がかかっても思うようにおかなかったのか!」と悔いる方もいらっしゃるそうです。そうだよな、一生に何回もあることではないし、でも予算という現実もあるし…。一体どっちなんだオマエは、と自分で自分に言いたくなります。  

 

こんな感じで、第2回目の打ち合せも、とりあえず問題なく終わりました。と言うより楽しく終わりました。第3回目は、新宿駅の西口の高層ビル街にある水回り関係のショールームを見学。ボビー・キンボールがボーカルをやっていたバンドと同じ綴りの会社のショールームをメインに、その後、パークタワー内にある『OZONE』というところへ。はてさて、『OZONE』とはいかなる場所か?楽しみなのだ。


◇生活習慣病にかからないために
家づくりとは全く関係ない話ですが、高血圧、高脂血症、糖尿病などの、いわゆる生活習慣病ってのが、私も気になる年齢になってきました。この生活習慣病を予防する一番手軽な方法は歩くことだそうです。毎日30分くらい、やや大股で、風をきるような気持ちでサッサッと歩く。しかも、ちょっと疲れたなくらいにしておく。無理してたくさん歩かない。これがコツなのだそうです。良くテレビでやっているような歩き方は理屈には合っているのでしょうが、客観的には「それヘンな歩き方じゃない」というものもあります。あくまでも自然に、背筋を伸ばし、サッサッと歩けば良いのだそうです。でも、毎日30分歩くって、けっこう大変です。私の場合は、休みの日に時間があれば、なるべく子どもたちと一緒に公園に出かけるようにしています。子どもたちは自転車に乗り、私は歩いて行くようにしています。そして、自転車に乗った子どもたちを追いかけるように、早足で歩くようにしています。

 

そうやって、二時間ほど子どもたちの遊びに付き合いながら、公園の中をあちこち移動していると、心地よい疲れを感じ、夜はグッスリと眠ることができます。疲れをとるために休日ゴロゴロ寝ているよりも、ずっと気分がスッキリします。このくらいが中年男にはちょうど良い運動です。先日、子どもと鬼ごっこをして、久しぶりに全力疾走したら、本当に疲れ果ててしまいました。無理は禁物です。

 

 4-4  3回目の打ち合わせ 新宿にこんな場所があったとは… (2003年5月3日)

                                      こいのぼり

今年のゴールデンウィークは連休が少ない。そして、我が家は家づくりに全力投球のため、経済的余裕も少ない。従って、『みどりの日』に妻の両親を連れて葛西臨海公園に遊びに行ったくらいで、他に予定はナシ。なので、第三回目の『オーディンホーム』さんとの打合せとなるショールーム見学も、子どもたちはゴールデンウィーク中の一つのイベントと受けとめ、朝からはしゃいでいます。娘は、

「父さん、今日のお昼ごはん、遠原さんと一緒に食べられる?」と何度も何度も、聞いてきます。

「さあ、どうかな?おまえたちがいい子でいたら一緒に食べられるかもな」と、私が言うと、

「ねえ、ぜったい、ぜったい一緒に食べたいの。遠原さんにお願いして」と、すっかりお友達気分。長男は長男で、枕の一件以来、ますます社長と友情深めたと一方的に思いこんでいるものですから、

「今日、森さんも来るの?」と聞いて来ます。

「今日は、森さん来ないよ」と答えると、ちょっと寂しそうでした。2、3日前、妻に遠原さんから電話があり、待ち合わせの場所等の確認をしました。その際「子守に社長を連れて行きましょうか?」とおっしゃってくれたようですが、子守のためだけに社長に来てもらうのも申し訳ないと、このご好意は、お気持ちだけありがたく頂いて、お断り申し上げました。『オーディンホーム』さんって、そんな会社なのです。

◇高層ビルのショールーム
新宿西口を出てすぐの高層ビルの26階と27階に、そのショールームはありました。そして、お風呂、トイレ、洗面器具など、水回りに関係するさまざまなモノが展示されていました。さらに、少し下の階には、別のメーカーのショールームが、やはり2フロアーあります。遠原さんは、2回目の打ち合せで出た我が家のリクエストをもとに、ショールームを案内してくれます。お風呂、トイレ、トイレの小物や収納などを順に見ながら、ここで、最終決定をするワケではないのですが、ある程度、一つ一つ具体的な方向性を決め込んでいきました。

 

前回、タイル張りが良いということに変更した洗面台については、遠原さんが、このショールームのメーカーが作っている素敵な天板を見つけてくれました。ブルーがかった透明な樹脂でできているモノなのですが、ひと目で気に入りました。透き通ったうすいブルーと白いタイルの組み合わせ、洗面台の出来上がりがすぐにイメージできました。洗面台に色気が出てきたのです。

 

ショールームには、実にいろいろなモノがあると関心させられます。トイレットペーパーを付ける金具一つとっても何種類もあります。一つ一つをちゃんと見ていくと、けっこう飽きません。洗面台の水を受ける部分(専門的には何と言えばよいのでしょうか?)も、洋風なもの、和風なもの、丸いもの、やや四角いもの、大きなもの、小さなもの、いろいろあります。このメーカーだけで、こんなに種類があるワケだから、世の中にはどのくらいの種類があるのだろうと考えると、気が遠くなりそうです。こんな時、やはり遠原さんがとても頼りになります。これまで数多くの家を手がけてきた彼女が、<ウチの懐具合>と<趣味・嗜好>と<使い勝手>を考慮して、的確なアドバイスをしてくれるので、とっても効率的に、いいものを選択していくことが出来るのです。

 

26・27階のショールームを見学し、下の階にあるもう一つ別のメーカーのショールームへ移動。こちらにも、やはりいろいろなモノが展示されています。特にこちらのショールームではタイルが充実していました。タイルも、一つのメーカーでものすごい種類があるものだと関心しました。このタイルの中から一番好きなものを一点選べと言われたら、私、多分半日は時間を下さいと言うと思います。

 

午前中のショールーム見学で、水回り関係の大枠は決まりました。娘の願いは叶い、遠原さんと一緒に昼食の後、期待に胸ふくらむ『OZONE』という所へ向かったのです。

OZONE地図


◇いざ、『OZONE』へ!!
『OZONE』は、リビングデザインセンター『OZONE』と紹介されています。つまり、家具やカーテンなどのインテリアはもちろん、塗料や蛇口、ガーデニング用品など、住まいに関するありとあらゆるものを扱ういろいろなお店が集まったところが、この『OZONE』という場所であったのです。4つの住宅メーカーのどこにお願いしょうかと迷っていた時期、どのメーカーからもこの『OZONE』という名前がちょくちょく出ていたのですが、こういう場所であったとは知りませんでした。一カ所にこれだけのお店が集まっているというのは、実に素晴らしい。

 

目ぼしいお店を遠原さんが案内してくれます。その中に『グローエ』という会社の蛇口やジャワーノズル等を扱っているお店がありました。いいデザインの、しかも使いやすそうな商品がいっぱい飾ってあります。しかし、どれもこれも日本のものに比べるとお高い。とりあえず、目の保養にといろいろ見ていると、

「このキッチン用の混合水栓はいかがですか」と、遠原さんが教えてくれました。確かに、他のモノより割安なお値段。しかも、しっかりとした造りで、手にした感覚も、まことにしっくりきます。これはスグレモノだ。というワケで、蛇口は、一つだけ贅沢をすることに決定。我が家のキッチンの蛇口は、ドイツ製ということになりました。  

 

とりあえず、今日はこの『OZONE』には何があるのか、ザッと見て頭にたたき込み、改めてまた来ようと、妻と話しました。 暮らしに関するありとあらゆるものが一同に揃った、こんな場所が新宿にあったなんて、全く知りませんでした。「そんなことも知らずに君たちは家を建てようとしていたのか」と言われると、ちょっと恥ずかしい話なのかもしれませんが、でも、今日知っておいて良かったです。

 
グローエ混合水栓 我が家の選んだグローエ(GROHE)の混合水栓。
人気があるそうです。

 

4-5  第4回目は電気の話(2003年5月10日)

今日は、『オーディンホーム』さんとの第4回目の打ち合せ。話の内容は電気関係です。コンセントの位置、照明器具の種類と付ける位置などを打ち合せします。長男も長女も、もう十二分に勝手を知った『オーディンホーム』さん。「おはようございます」と言うなり靴を脱ぎ、自宅から持ってきたお絵かき道具やら、ゲームやら、ぬいぐるみをカバンから出して、自分のいる場所を確保、打ち合せの準備完了です。  

 

打ち合せテーブルには、我が家の平面図のまわりに、いろいろな種類の照明器具が貼られた大きな紙=「照明プラン図」が広がっています。私も妻も一つの照明に注目しました。それは、ダイニングテーブルの上に吊してはどうかと、遠原さんが提案するルイス・ポールセンの「PHランプ」という照明でした。
ルイスポールセンPH5-4  ルイス・ポールセン PHランプシリーズのPH5-4 1/2。


◇あなどるなかれ照明設計  
『オーディンホーム』さんの中目黒のモデルハウスのダイニングにも、このルイス・ポールセンの、三枚のガラスの笠がバランス良く重なったようなカタチの、とても品のある、そして飽きのこないデザインのランプが吊り下げられていました。北欧のあかりは、近代照明のルーツといわれています。そして現在でも世界の照明デザインに大きな影響を与えているのだそうです。 デンマークのルイス・ポールセン社は、その中心的メーカーです。そして、この会社を世界的に有名にしたのが、1925年にポール・ヘニングセンというデザイナーの発表した「PHランプ」です。「PHランプ」は不朽の名作と言われている逸品です。

「これ、いいですね」と私、思わずPHランプを指さしました。

「いいですよね」妻も、同じ事を言いました。

「ちょっと、値段は高いんですけど、いいですよね」と遠原さんも。

この照明のもとで食事をするのはさぞかし美味しかろうと、容易に想像がつきます。さらに、ダイニングには吹き抜け空間を演出するスポットライトが3つ。キッチンスペースには、キッチンの上にルイス・ポールセンのシンプルで洒落た小型のペンダント型ライトが2つと、そしてやはり、吹き抜け空間を演出するスポットライトが3つ。一階二階とぶち抜きの玄関にもルイス・ポールセンのライトと、吹き抜け用のスポットライト。

 「玄関、ダイニング、キッチンと吹き抜けが多いので、照明プラン作るのに、遠原相当苦労したようです」と森さんが言いました。森さんは、あまりこういう事を言わない方でして、その森さんが遠原さんの苦労を口にすると言うことは、かなりのご苦労があったと想像致します。  

 

我が家は、南側が隣の家とそれほど離れているワケではありません。そこで、リビングやダイニングの日当たりを良くするためにLDKを二階に設けることにしました。また、二階は吹き抜けを多くして、ゆとりのある空間にしたいと考えていました。この大きな空間というのが、照明プランを立てる時、けっこう苦労する要因となるらしいのです。しかし、うまく演出すれば、すごく雰囲気のある場になる事は間違いないので、この照明プランがどんな効果を生み出すか、非常に楽しみです。  

 

『オーディンホーム』さんの建てる家は、どの家も断熱がしっかりしています。もちろん屋根の断熱もです。従って、吹き抜け空間を作るお宅が、たくさんいらっしゃるはずです。と言うことは、遠原さんには吹き抜けの照明プランのノウハウが沢山あるはずです。だから、安心してプランを聞くことができます。ポイント、ポイントにルイス・ポールセンの照明器具を配置し、あとはオシャレながらしっかりと経済性を重視したプランをご提案頂き、とても満足です。それからもう一つ、和室用の電気スタンド、これは、和紙でできた電気スタンドで、イサム・ノグチがデザインしたもの。ちょっと宇宙人のような雰囲気の電気スタンドなのですが、これがまたいい味出していました。ケーキより和菓子が好きな"和"好みの長男は、このスタンドをいたく気に入ったようで、自分の部屋の照明も純和風なものがいいと言い出しました。  

 

一通りの話が終わり、遠原さんは、 「照明プランについてはまだ時間の余裕があるので、他にもっと良いものがあればプランを変更し、ご提案していきます」と、さらにこのプランに磨きをかけることを約束してくれました。


◇明るすぎず、暗すぎず、センス良く  
あかりは日常生活の中で、かなり重要な位置を占める大切な要素です。20世紀は電気の世紀といわれるくらい、電気を使っていろいろなものが発達しました。中でも電灯は、この電気の恩恵を一番身近に感じるものではないかと思います。江戸時代、庶民のあかりは行灯でした。行灯の明るさは60Wの白熱灯の1/50?1/100くらいであったという説があります。これでは明るさというより暗さと言った方が相応しいくらいのものです。そして、当時の人はこの暗い行灯の光を利用して本を読んだり、針仕事をしていたワケですから、たいしたものです。現代に暮らす私たちには、決して我慢のできない夜の暮らしです。  

 

必要以上に夜が明るい家を望んでいるわけではありません。しかし、我が家の空間に合わせ、電灯の威力を無駄なく、効果的に利用できるベストの方法があるのであれば、それに越したことはありません。例えば、折角の吹き抜けも、ある一角が変に薄暗かったりすると悲しいですよね。また、妙に明るすぎても落ち着かない空間になってしまいます。こんなことから、照明プランというのは大切な要素であると考えるのです。その点、ルイス・ポールセンの照明器具というのは、単にデザイン性だけを重視しているのではなく、明るさが空間にどのように広がるかという点にも、充分な配慮がなされているライトだと思うし、それをうまくレイアウトしてくれた遠原さんの力量、なかなかたいしたものだと感心致します。

◇『オーディンホーム』の皆さん、北欧住宅づくりの経験がかなり豊富と見る  
遠原さんは、多分30を少し越えたくらいのお年だと思います。女性のお年を勝手に想像して書くのは非常に失礼な事だと、充分承知の上で書いております。しかし、同年代の人と比べてみると、彼女は実に堂々としています。自信を持って仕事をしている事がよく分かります。ただ単に仕事が好きというだけでなく、かなりのセンスをお持ちだともお見受けいたしますが、何より、家づくりの場数を相当踏んでいるとお察しします。  

 

『オーディンホーム』さんは、今から8年ほど前に出来た会社ですが、スタッフの皆さんは『オーディンホーム』の社員になる前から、北欧住宅の良さに惚れ込み、北欧住宅を作る仕事に携わってきた方ばかりだそうです。そして、社長の森さんと何らかの形で仕事上での関係を持って来た方だそうです。つまり、北欧住宅が世の中で一番良い住宅だと感じ、森さんとともに家づくりをしていきたいという思いを持った方々の集団なのです。

 

 『オーディンホーム』さんが出来て間もない頃、人手が足りない時など、遠原さんは蓄熱式床暖房用の温水が通るパイプを、建築現場で運んだことがあると聞きます。結構重いそうです。男性でも慣れていないと重くて足がフラつくそうです。でも彼女は、楽しそうに昔を振り返ります。こんな話を聞くと、家づくりに携わる気合いみたいなものを感じます。いろいろな事を乗り越えて現在があると思うのですが、中にはきっと、逃げ出したくなるような修羅場もあったのではないかと想像します。しかし、どんな難題が持ち上がろうとも、この『オーディンホーム』の皆さんは決して逃げ出さないで、ベストの解決策を見つけるまで、努力を惜しまない人たちの集まりだという気がします。数々の山を乗り越えてきた自信を、また次の家づくりに役立てゆく。何事も前向きにとらえ、苦労を踏み台にして頑張っている会社だと思います。  

 

そんな会社のリーダーは、こう言います。 「北欧住宅は優秀です。その北欧住宅の中でもデンマークの家がさらにいい家です。これは、今までいろいろな北欧住宅を手がけてきた結果なので、本当の話です・・・」つまり、世界中で一番いい家、それは絶対にデンマークの家なのだと。だから、『オーディンホーム』はデンマークの家を"丁寧"に創るのだと。この話をしている森さんの目、年甲斐もなく(失礼)、少年のような熱いまなざしでした。    

第4回目の打ち合せも、充実した時間の中で終わりました。そして、次回の第5回目は、キッチンやトイレについて、遠原さんの宿題になっていたプランを伺い、もう一度、今まで決めた内容をおさらいする話し合いだそうです。我が家の場合、打ち合せはスムーズに進んだ方ではないかと思います。

「なーんだ、次で打ち合せ、もう終わっちゃうの。さみしいなぁ」と私。そうしたら、他の施主さんも、わりとそう言う方が多いのだそうです。分かる気がします。森さんや遠原さんと打合せしながら、我が家が充実して行くいろいろな可能性を聞いていると、ワクワクして、本当にとても楽しいのです。そんな時間が、もうすぐ終わってしまうのかと思うと、正直、寂しい気分です。かと言って、打ち合せばかりしているような状況が続くことになれば、それまた大変。現場が始まれば、また違った楽しみが待っているはずです。

「期待してまーす!『オーディンホーム』さん!!」

 

4-6 第5回目の打ち合せ、地鎮祭ってどうするの? (2003年5月18日)

◇ニッチとミニチュアの街  
5回目の打ち合せについてお話しする前に、前回の打ち合せで一つ大切なことを言い忘れていました。それは、ニッチのことです。壁にへこみを作り、それを飾り棚にしているのを見かけたことがありませんか。アレをニッチというのですが、我が家もこのニッチというやつを、一つ作ることにしました。私、どうしてもニッチが作りたかったのです。まだ、『オーディンホーム』さんと契約する前のことなのですが、『オーディンホーム』さんが建てたお宅のニッチにシャレた小物が飾ってあるのを見ました。そして、3年ほど前、フランスで買ってきた町並みのミニチュアが押し入れの奥にしまい込まれているのを思い出しました。「あのミニチュアを、こんなふうに飾ったらすごくいいだろうな」と思ったのです。  

 

それで、『オーディンホーム』さんと契約を済ませた日、私は森さんにミニチュアを一式預け、遠原さんの一番良いと思う場所にニッチを作ってもらうようにお願いしました。子どもじみた話でお恥ずかしいのですが、意外に、こういう子どものようなこだわりが家づくりには大切ではないかと思います。そして、先週、ニッチの場所がとてもグッドな場所に決まったのを書き忘れておりました。ニッチは、二階への階段を上りきるとすぐに目に入る場所に設けられていました。階段を上がりリビングに入る前に、かならず目にする所です。そして、ニッチには、ミニチュア用のライトも仕込まれています。3年間も、置き場所がなく、ずっと日の目を浴びていなかった小さな町並みを置くための、専用の場所がついに完成するのです。

パリの街
<購入後、3年目にしてやっと飾ることのできるパリの街>  
お店の棚に、キレイに飾られているミニチュアを  「これ下さい」 と勝手に動かし、店番のお姉さんに  「私が取るから、勝手に触るな!」と、何度も言われながら  それでも勝手につまみ上げ、いっぱい買ってしまった建物と人々!


◇充実のキッチン、これなら妻も文句はあるまい  
本日の打ち合せは、これまで打ち合せしてきたことのまとめとなります。遠原さんは、キッチン、洗面台など今までの宿題を終え、キッチン後ろの収納スペースプランを描いた図面を開きました。冷蔵庫を置くスペースの右にタイル貼りの調理作業台。その作業台の上には、収納棚があります。さらに、作業台の右には食器棚。食器棚には炊飯器や電気ポットなどを置き、使う時には引き出せるようになっています。その他にも、電子レンジなどの家電品が全部、うまく入るように設計されています。妻も満足気な顔をしています。洗面台も、以前の打ち合せで見せてもらったタイルや透明の天板がかわいく組み合わさったもので、これも文句ナシ。フム、大物はだいたい片づいた。森さん、遠原さんお疲れさまでした。ホッと一息です。カーテンなど、まだ決まっていないことが少しありますが、とりあえずは、まずデンマークから輸入しなくてはならないものや、構造に関わるものは進むべき方向が決まりました。と思いきや、そうそう忘れていました地鎮祭の事。

 

今は、地鎮祭をやらないで家を建て始める方もいらっしゃると聞きます。まあ、それは個人の問題なので、必ず行う必要はないとも思いますが、後で何かあったとき「あの時地鎮祭をやらなかったからかな?」と思うのもイヤじゃないですか。そこで、『オーディンホーム』さんに、どのように地鎮祭を行ったらよいのか聞いてみました。 「いつもお願いしている神社があるので、そこに頼みましょう」森さんが言いました。 その神社は、猿田彦神社と言って、私も名前を聞いたことがある神社でした。何から何まで用意してきてくれるので、こちらで用意するものは何もないとのことです。それでは、という事で、連絡をとってもらうことにしました。これで、後は建築申請を出し、許可が下りれば着工です。でも、許可が下りるまでには一ヶ月はかかるので、着工は7月上旬が目処。何はともあれ、ついに、工事が目の前に迫ってきました。土地を購入してから半年、やっぱり家を一軒建てるということは時間のかかることなんだと、改めて実感しました。  

●工事のスケジュール ●   

6月中旬 地鎮祭  

7月上旬 着工  

9月中旬 上棟 構造・開口・設備配管・電気配線などの確認  

11月上旬 木工工事完了  

12月上旬 竣工・竣工検査  

12月中旬 引渡し  

完成までのスケジュールは、だいたいこんな感じなのだそうです。『オーディンホーム』さんのスケジュールは、我が家が声をかけた住宅メーカーの中で、一番長いものでした。一番短いところは3ヶ月かからない所もありました。『オーディンホーム』さんは、それだけ工事が丁寧だという一つの証なのではないでしょうか。私はそう思っています。  

 

この日、打ち合せの途中で一人の女性がカメラを持って打合せルームに入っていらっしゃいました。

「経理の大江です」森さんが、紹介してくれました。

「それからWebも担当しております」大江さんという女性がおっしゃった。 いらっしゃった理由は簡単です。私たちが、どこに家づくりをお願いしようかと迷っていた時、そして、『オーディンホーム』さんにお願いできたらいいなと思った時、『オーディンホーム』さんも他の住宅メーカーさんも同じでしたが、建築中、完成後のお宅を何件も見学させてもらいました。実際に見ると、専門的な知識はなくても、感覚的にいろいろなことが分かります。見るということは結構大切な事だと思ったのですが、それを、今度は我が家を利用して行っても良いのかというお話しをしにいらしたのでした。答えはもちろんOKです。さらに、

「建築中の家のお写真も、Webで紹介していいですか?」これについても、もちろんOK。こんな話をしているうちに、ふと、『オーディンホーム』さんで家を作った方々が、饒舌に我が家の自慢をなさる気持ちが、ちょっと分かったような気がしました。うまく言えませんが、『オーディンホーム』さんの良さを、少しでも多くの方に知ってもらえるのが、また、一つの楽しみになってくるのです。“あっ!”それで、今、もしかしたらこういうことを、私個人のホームページを作り、お話ししているワケだと気づきました。『オーディンホーム』さんに頼まれて書いているのではなく、書きたいから書いている。これってきっと『オーディンホーム』さんにお願いした施主さんが、いろいろお話ししたくなる気持ちと、全く同じなんですね。  

 

という事で、家をつくるということをキッカケに、『オーディンホーム』さんとの関係はますます深まり、アットホームな感覚で着工を迎えることに、いや、地鎮祭を迎えることとなりました。それから、大江さん経理、Web担当の他にも、もう一つ担当、というよりも得意技がありました。子どもたちの気持ちをつかむのが実にうまい。この日、長女は少々疲れ気味でぐずりまくりでしたが、大江マジックにかかり、自由が丘の街へ散歩に連れ出され、しばらくすると、すこぶる機嫌良く手をつないで帰ってまいりました。そして、娘はニコニコしながら 「大江さん、だーい好き」と申しておりました。

 


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