バンチャンパパの輸入住宅建築日記
北欧輸入住宅建築日記
 
輸入住宅建築日記
 

8.基礎工事(1)

 8-1 いよいよ基礎工事の開始 (2003年7月21日)

小雨の降る中、基礎工事の準備がはじまりました。基礎工事とは、家を作るための土台づくりです。この基礎部分がしっかりしているのかどうかで、これから後の家の運命を左右すると、どこかのホームページにも書いてありました。まあ、基礎と言うくらいだから、大切な事は当たり前だと思います。今日の作業は、その基礎が完成する高さを揃える(=水平にする)ためのレベル出しでした。  

 

ちょっと話は横道にそれますが、基礎には、大きく布基礎とベタ基礎の二種類があります。ベタ基礎は、家が建つ部分全ての地面に対して、網の目状に鉄筋を入れ、コンクリートを流し込み固める方法です。不動産屋さんに一戸建ての家を案内してもらうと「この家はベタ基礎だから丈夫です。今時、布基礎で建てる家なんかほとんどありません」などと言う説明をよく耳にします。確かに、家の加重を面で支えるベタ基礎の方が、基本的には丈夫な基礎であることには間違いありません。しかし、時と場合により、鉄骨の入ったコンクリートの面で支えることが災いになることもあるらしいのです。バランスの悪い地盤ではベタ基礎の長所が発揮されないケースもあるようです。このあたりは、地盤調査とその結果を充分考慮して、その場所に合った基礎づくりを検討していくことが賢明だと思います。  

 

我が家の場合、お声をかけさせて頂いた4つの住宅メーカーさんでも、地盤改良と基礎工事の方法論に違いがありました。

●A社さん :地盤改良=「鋼管杭工法」           基礎=「ベタ基礎」

●B社さん :地盤改良=「鋼管杭工法」or「摩擦杭工法」 基礎=「ベタ基礎」

●C社さん :地盤改良=「鋼管杭工法」            基礎=「布基礎」

●『オーディンホーム』さん:地盤改良=「摩擦杭工法」   基礎=「布基礎」

各社さんから、こんな御提案を受けました。そして、同じ鋼管杭工法でも、杭を打つ本数に違いがありました。一度、C社さんに、「布基礎」で大丈夫なのか確認しましたが、地盤改良で杭を打つのでベタ基礎の必要はないと言われました。また、杭を打った場合、構造としては布基礎の方が丈夫な計算になるとも言われました。話の内容は難しくて全てを理解することはできませんでしたが、わざわざ計算式のファックスや、パンフレットを送ってくれたことを覚えています。地盤の性質、地盤改良方法、そして、その住宅メーカーの得意な方法など、いろいろな条件が重なり合い、基礎工事の方法や内容が決まるのだと感じました。そこには画一的なマニュアルなどありません。もちろん、最近の風潮となっている感のある"ベタ基礎だから良い""布基礎だからダメ"というような、いいかげんな話に惑わされないことも大切です。  

 

我が家の場合は布基礎です。C社さんから「布基礎」について話を伺っていたので、『オーディンホーム』さんには、あえて具体的な話は聞いておりません。しかし、『オーディンホーム』さんからも、おそらく同じような回答が返ってきたのではないでしょうか。と言うより、地盤改良をしなくても良ければ経済的に助かるので、森さんに地盤調査の結果を見てもらい「地盤改良をした方が良いのかどうか?」と伺ったところ、 「後で、何か問題となるような家は建てたくないので、杭打ちをしましょう」と、キッパリお答えになりました。この森さんの言葉を聞いて、あまり細かい事言わなくても、お任せしておけば大丈夫という気持ちになっていました。
基礎の基準出し 基礎の基準出し

<基礎の基準出し>
手前の三脚の上に乗っている円筒形の装置から、 周辺に「基準となる高さ」を示す信号が出ている。 その信号を、右にいる職人さんの持つ棒に付けられた「装置」で読みとる。 棒を上下させながら高さを合わせる。 高さが合うと棒に付けられた装置の鳴らす音が変化する。 この装置を使い、家が建つ場所の周囲に打った杭へ、 基準となる高さを赤鉛筆で書き込む。 よく、工事を始める前、二人でペアになって、一人が長い物差しを持ち、 一人が小さな望遠鏡を覗いて高さを計測する作業しているのを見るが、 このハイテク装置は、一人で作業ができる。 私は初めて見た。
左側の青年が森ジュニア。森拓磨現場監督。

   
高さが合った

<高さが合った>

高さが合うと赤鉛筆を使って 地面に立てた木の杭に、その高さを示す線を引く。 赤鉛筆で引いた線に合わせ、黄色い糸を張っていく。 この糸の高さが、基礎が出来上がった時の高さとなる。

   

<調布の花火大会>

昨日(7月20日)、花火を見に行ったので  ついでにご覧あれ…。
アレッ…、やっぱりホンモノの方が断然いいね。
これは、花火だけじゃなくて、『オーディンホーム』さんの家にも言えること。

花火

 

 8-2 杭を打った後は溝を掘る(2003年7月22日)
溝を堀る

杭打ち工事の後は、基礎を作る部分に溝を掘っていきます。溝は、小型のショベルカーで掘ります。外壁の出来る部分、1階の壁のある部分、構造的に家を支える所にコンクリート製の基礎を作るため、この基礎を作る所に溝が掘られます。

溝を堀る、アップ

溝を掘った部分のアップです。溝の底の部分に、所々少し土が盛り上がっている部分があります。ここは地盤改良で打った杭のある部分です。杭の上に乗っかるように基礎が作られていくため、基礎は、家の丈夫な土台となるのです。

 
 8-3 溝を掘ったら石を入れた(2003年7月23日)
石を入れる

基礎を作る部分全てに溝が出来ました。そして、溝の底の部分には基礎のコンクリートと地面が馴染むように石が入れられました。壁が出来る部分に基礎を作るので、地面は迷路のように溝が。

!

この日、地面の中からとんでもないモノが出てきました。前に住んでいた方が、まだ下水道が通っていなかった時代に使用していたと思われる浄化槽です。下水道が敷かれた時に掘り出さず、潰して埋めてしまった代物です。(この写真の赤丸の部分です。樹脂製の浄化槽の枠が少し見えています。青の矢印は金属製のパイプの残骸)  杭打ちのために表土を削った時、コンクリートの塊やら、塩ビのパイプやら、金属製のパイプやら、前のお宅の残骸がいろいろ出てきました。その時は、まあ、このくらいはしょうがないのかと思っていましたが、基礎を作るためにもう少し深く地面を掘り返したら浄化槽が出てきました。他のモノならともかく、浄化槽と聞くとどうも気分が悪い。電話をしたからどうなるものでもない事は分かっていましたが、ひとこと言わないと気分がおさまらないので、とりあえず不動産屋に文句の電話を入れました。「相当深い所に埋まっていたと思われるので、分からなかったのではないか」「大手のハウスメーカーの解体作業では、浄化槽を潰して埋めてしまうというのは良くある話だ」「写真は撮ってあるのか」など、非を認めたくないことが見え見えとも思われる言葉が、受話器の向こうから流れて来ました。特にカチンときたのは「大手のハウスメーカーの解体作業では、浄化槽を潰して埋めてしまうというのは良くある話だ」という言い分です。"ふざけるな"です。工事が延期になってもいいから「君たちの責任のもとに浄化槽を掘り出し、延期分の工事費用を負担しなさい」と言いたくなりました。しかし、不動産屋も百戦錬磨のプロ、私の思っていることの先回りをして、 「もし、この種の問題で裁判になったとしても、直接、家を建てる作業に支障をきたさない限り、売り手の非にはならない・・・」と。フム、いかにも日本らしい。バカバカしくなったので、文句を言うのをやめました。『オーディンホーム』の森さんにも話を聞きました。森さんも、現場を見に行ってくれました。森さんの言うには、ちょうどその古い浄化槽の見つかった所は、杭を打った場所で、もし、撤去するとしたら、もう一度杭打ち工事を行わなくてはいけないとの事でした。そして、『オーディンホーム』さんに解体工事をお願いした場合に比べて、やはり、解体工事の方法が粗いとも言っていました。浄化槽の残骸を取り出すのは、かなり大事のようです。客観的に見れば大した問題ではないのかも知れないけれど、我が家にとってはちょっと気分が良くない。しかし、杭を打ち直し、家作りの工程がマイナス方向に進むのも困りもの。何となく釈然としない気持ちのまま、このまま工事を続けることに決めました。釈然としない思いは、妻も私と同じでした。ちょっと気分が暗くなった1日でした。

 
 8-4 基礎の骨がくみ上げられていく(2003年8月4日)
骨組み、テキパキ職人さん
骨組み、テキパキ職人さん

今日は、基礎の骨となる鉄筋を組み上げる工事でした。二人の職人さんがテキパキと鉄筋の枠を作っていきます。やっと梅雨明けという感じの暑い日です。職人さんは汗びっしょりになりながら、作業をしていました。休憩時間に職人さんと話をしました。彼らは大型の建物の基礎工事を行う機会が多いのだそうです。そう聞くと、素人の私は少々不安になりました。「大型の建物を作る人が戸建てのような小さい建物を作って大丈夫なものなのか?」と。しかし、よくよく話を聞いてみると、私の不安とは全く逆の答えが返ってきました。大型の建物は大きい分だけ、基礎もしっかりとした構造が要求されます。その基礎のための鉄筋を組むノウハウを持っている職人さんが戸建ての鉄筋を組んだ方が、しっかりとしたモノを作ることが出来るのだと。そして、写真に写っている赤いTシャツを着た若い職人さんが、 「自慢じゃないけど、僕たちは図面を読んで鉄筋を加工してから現場に入る。だから現場での工期は短く済むし、もちろん仕事もちゃんとしている。最近は検査もうるさい時代になったが、僕らの仕事は大丈夫です。逆に、戸建ての基礎だけをやっている所は、たまに検査にひっかかる事もあるんですよ」と。こうやって、自らの仕事を自慢できる人の話は、聞いていて気持ちがいい。今どき、まわりの事ばかり気になって自分が何をしているのか分からなくなってしまっている人が多い中で、自分がやっている事に自信を持っている人が、我が家を作っているかと思うとホッとします。浄化槽事件の暗い気分が少し持ち直しました。

鉄骨

組み上げられた鉄筋のアップです。この鉄筋が芯になり、まわりをセメントで固めた基礎が出来上がっていくのです。長男は、
 「家の骨が出来たんだね」と、組みあがった鉄筋を見て言いました。

鉄骨組みあがり

鉄筋は組み上がり、このような基礎の骨が出来上がりました

 

<基礎の構造について>

基礎構造 

基礎工事を行う業者さんは、1.杭打ち、2,4.いわゆる基礎、3.鉄筋とそれぞれ専門の業者さんが請負い、工事が進みます。私は、てっきりおなじ業者さんが行うものとばかり思っていたので意外でした。3.の鉄筋を組む業者さんと、2.4の基礎を作る業者さん(『山下組』)は顔なじみのようで、鉄筋を組む業者さんが、基礎工事を行う『山下組』のことを、こう言っていました。 「『山下組』は、川崎大師の改修工事の基礎なども手がけるちゃんとした基礎屋さんで、そこで働く職人さんも立派な腕を持っている。山下組の職人はみんな社長になれるような技術を持っている人ばかりだ」と・・・。こんな話を聞いて、また、浄化槽事件のブルーな気分が少し明るくなりました。

 8-5  雨が降ると工事は遅れる(2003年8月17日)

今年の夏は、ちっとも夏らしくありません。8月に入ってやっと梅雨が明け、ほんの数日暑い日があったかと思ったら、また梅雨に逆戻りしてしまったような天気が続いています。その間に大型の台風もやって来ました。8月に入って、いったい何日青空を見たのだろうか…? 天気が悪いということは、当然、工事も遅れるということです。私の実家は名古屋にありまして、お盆のため、一週間ほど帰省しておりました。そして本日、工事の進行具合を見に行ったところ、雨と職人さんのお盆休みで作業はあまり進んでいない状態でした。この写真のように、基礎のセメントを流し込む木枠が出来た所で、まだセメントは流し込まれていません。 「フム、そりゃそうだよな・・・」誰もいない現場を見に行き、思わずつぶやいてしまいました。
セメント流す前 セメントが基礎の形に流し込まれるように、板で囲いが作られていました。梅雨が逆戻りしてしまったような天候を象徴するかのように、地面のくぼんだ部分には雨水がいっぱい溜まっていました
 
 8-6 上棟の時期はいつになるの?(2003年8月19日)

名古屋に行っている間に、住宅ローンをお願いしている銀行から留守番電話が入っていました。内容は、つなぎ融資をいつ出せば良いのかという問い合わせでした。今度の『オーディンホーム』さんへの支払いは、上棟の時期です。しかし、このままでは工事が遅れているので、確実に上棟の時期も遅れるはずです。スケジュールを確認するため、森さんに電話を入れました。 「今、こちらでもスケジュール調整をしている所です。上棟の時期は、もう一日、二日待ってもらえますか」と森さんは言いました。自然のなりゆきで工事が遅れるのはどうにもなりません。森さんにおまかせすることにしました。私は映像制作の仕事をしていますが、オープン(屋外)で撮影する時、やはりお日様のご機嫌に仕事が左右されます。こればかりはどうすることも出来ません。何日も雨が降り続くと、撮影スタッフの気が滅入ってしまうので、お天気祭りと称して酒を飲み、バカ騒ぎをします。(でも、お天気祭りをすれば、絶対に天気は良くなる。なんて、自然は甘くないです)
 
 8-7 森社長からのお電話(2003年8月20日)

この日、スケジュール確認の電話を入れた翌朝、森さんから早速、返事の電話がありました。 「大工さんの人数を増やし、通常、三週間ほどかかる作業を、十日ほどで行うようにします」という内容のものでした。この素早い対応に感謝、思わず「ありがとうございます」と答えました。  

 

森さんの話しでは、8月いっぱいは基礎工事とのこと。つまり、二週間ほど基礎工事が遅れているようです。それを、何とか挽回してしまおうというのが、"大工さんの人数を増やす作戦"です。夏らしくない夏の影響は、我が家の家づくりにもにもちょっと波紋をなげかけているようです。 『オーディンホーム』さんには、ちょっと負担になる事態なのでしょうが、我が家にとっては助かります。現在、ウチは賃貸住宅に住んでいます。今年の6月に更新があったのですが、この更新の時、不動産屋さんにお願いして 「年末にはお借りしているこの家を出ますから、更新費用を安くしてください」とお願いし、この要求を飲んでもらいました。そんな事もあるので、もし、完成が年を越してしまうと、いろいろやっかいな問題も起こるのかな?という心配があります。  だから、本日の森さんのお電話には、とても感謝しております。「あああ、それにしても、早く夏らしい天気になってもらいたい・・・」と、本気で考える今日この頃です。明日の天気はどうなんだろうな?


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