バンチャンパパの輸入住宅建築日記
北欧輸入住宅建築日記
 
輸入住宅建築日記
 
9.建て方

 9−1 “イケメン”の大工さん (2003年9月10日)

<"建て方"のはじまり>

今日から、"建て方"がはじまりました。基礎の上に、骨組み用の木材の束がドカリと置かれています。右側に座って仕事をしている大工さん、この方が『オーディンホーム』の森社長のご長男で、現場監督の拓磨君のお兄さん、"りゅうちゃん"です。口数の少ないところは社長に似ていますが、ルックスは今流行りの言葉で表すと"イケメン"です。そう言えば、大江さんも遠原さんも、森さんのご長男は"ジャニーズ系"のいい男と言っていました。確かにおっしゃるとおりです。"つけ麺"と"イケメン"の違いが本当に分かっているのか!?と聞きたくなるウチの長男も、お兄ちゃん"イケメン"だねと言っていました。朝、9時過ぎに行くと、りゅうちゃんは、一人で図面を見ながら作戦を練っていました。本当は、もう一人大工さんが来る予定だったらしいのですが、急用が出来て、来られなくなったということでした。

「ええっ、じゃあ一人で仕事するんですか?」と私が聞くと、拓磨君と二人でやるという答えが返ってきました。でも、拓磨君の姿は、まだ見えません。遅刻なのでしょうか?お兄さんは怒っている様子もなく、黙々と基礎に埋まっているボルトからナットをはずしています。きっと仲の良い兄弟なのでしょう。私は一人っ子なので、兄弟で一緒に何かをしたという経験がありません。いいものですね、兄弟で一緒に仕事をするなんて。

 

<基礎の手前にも沢山の木材が>  

この木材も、骨組みに使う木材です。『オーディンホーム』さんの標準仕様は2×6です。2×4工法という言葉はよく耳にします。2×4工法の良さは、例えば耐震性にあると言います。1995年の阪神淡路大震災の時、他の住宅と比べて倒壊率が低かった、ということで注目されたそうです。その理由は、壁、天井、床と全ての面で荷重を支える6面体の箱型構造にあるとのこと。つまり、マッチ箱のような作りになっているため、縦横斜めのどの方向から力が加わっても、その圧力を各面に分散させることが出来るため、地震や台風などで外部から大きな力がかかっても、建物にダメージを与えることが少なくなる構造だそうです。それから、2×4工法は、建築基準法に基づく告示(ちょっと難しい言葉)で、使用する木材の規格や強度がしっかりと決められていることから、構造計算で安全性が確かめられている工法だとも言われているそうです。  

 

この2×4工法の骨組みには、38ミリ×89ミリの木材を使用します。そして2×6では、38ミリ×140ミリの木材を骨組みに使用します。140ミリ〜89ミリ=51ミリ。この51ミリの差は何かというと、壁の厚さの違いになります。つまり、2×4の家と2×6の家では、壁の厚さに5センチほどの違いが出ます。この壁の厚さの違いと、骨組みを入れる間隔の違い(2×6の骨組みを入れる間隔は、2×4の骨組みを入れる間隔より狭い)によって、2×4と2×6を比較すると、『2.5〜3倍ほど、強度に違いが出る』と、どこかのホームページに書いてありました。つまり、2×6は、さらに地震や台風など外的な力に強く、耐火性・遮音性にも優れている工法だと言えるようです。          

 

「2×4工法の骨組み」と「2×6工法の骨組み」

 9−2 2×6の壁が立ち上がっていく (2003年9月13日)
 
   

<大工さんは暑くてもガンバル>  

今年の残暑は異常に暑い。8月が涼しかったため、よけいに残暑をキビシく感じます。"りゅうちゃん"と一緒に仕事をしている中年の大工さんは「10分毎に冷たいものが欲しくなる」と言っていました。(私などひ弱な人間は、力仕事などしなくとも、炎天下を歩くだけで頭がクラクラします。この暑さの中で仕事をする大工さんは、とても偉いと尊敬します。)この中年の大工さんは、森さんがまだ『オーディンホーム』をつくる前の時代から、ずっと森さんと一緒にお仕事をしている大工さんだそうで、妻が、ウチの長男が森さんのことを大好きだという話をしたら、

「そうなんだよな、森さんは昔から子供と女性にはモテモテなんだよな」と言っていたそうです。森さんの人徳ですね。  

以前、森さんについて『オーディン』の経理を担当する大江さんが、こんな事を言っていました。 「骨組み工事は、完成の時には誰の目にも触れません。でもこの工程を、現場でご覧になったお客様は、みなさんとても感激してくれます。そしてオーディンホームのこういうところをもっと宣伝すればいいのにとおっしゃってくださいます。なぜかと言うと、社長のプロ意識の高さと、遠原の心配性があいまって、オーディンホームの家は、構造材を充分過ぎるほど使います。かなり力が入っています。だから仕入れる木材も多くなります」そして、この構造材を仕入れている会社の営業担当の方も、 「家を建てる時、一番手を抜こうと思えば抜く事が出来る構造材を、オーディンホームはこれでもかというほど要求してくる。しかも、材質のいい物を・・・。ふつう住宅メーカーは、自分の会社の利益を真っ先に考えるから、構造材のランクを下げようとする。だけど、おたくの社長は手を抜かない。大江さん、経理やってて大変じゃないの?」と言うそうです。そして、この問いかけに対して大江さんは、

「はい!大変です。でもその姿勢がオーディンホームのコンセプトなので、社員はみんな納得しています!」と笑顔で答えるそうです。「利益と効率を最優先するばかりに、モノを作る時に一番大切な"心"を忘れがちになっている」この時代に、『オーディンホーム』さんと巡り会い、我が家をお願いしたことに間違いなかったと、ますます思わされたお話です。そして、『オーディン』さんの家を建てる大工さんも、構造材のあまり多さに、「オーディンホームの家は手間がかかる・・・」と泣きが入るそうです。見えないところに手間暇かけたものと、かけなかったものの違いというのは、確かにちょっと見ただけでは分からないかも知れません。でも、手間暇をかけた家には、その手間暇と一緒に、つくった人の心が込められます。だから、家全体が醸し出す雰囲気が微妙に違うのです。『オーディン』さんが建てた家を、妻に連れられて初めて見た時の『何とも言えない重厚感』の秘密が、実はこんなところにあるのではないかと思いました。そして、森さんと初めてお会いした日、このお宅の前で

「いい家ですね」と森さんに言うと、

「そうですか、この家の良さが分かりますか」とポツリ、でも、何となく嬉しそうに答えてくれたことを思い出しました。森さんとは、そういう社長なのです。

<おとなりのおばあちゃまも評価する"りゅうちゃん"の仕事ぶり>

柱が立ち始めると、 家の表情はどんどん変わります。きっと、1日見ていても飽きないのではないかと思います。夕方、差し入れのお茶の容器を取りに、妻が現場に行くと、お隣の家のおばあちゃまが話しかけてきたそうです。 「あの若い大工さん、毎日、朝早くから遅くまで、本当に一生懸命お仕事されていますね。お若いのに、よく働いて、偉いですね」と、森ジュニア・兄を褒めていらっしゃったそうです。朝は9時前から、夕方は5時を過ぎても、黙々と仕事に励むりゅうちゃんの姿を、このご婦人も、毎日、しっかりと見ているようです。そして、感心しているようです。何だか、自分の事のように嬉しい一言だったと妻は言いました。私 も同感です。

 9−3 “事件”は現場で起こる! (2003年9月17日)

 ちょっとした“事件”がありました。柱の一本が、1/3ほど土台の角材からズレて立っていたのです。「土台の角材と基礎のコンクリートの間に、透明なシートが入っているんだ」と思い、写真を撮りました。そうしたら、その写真に、この事件も一緒に写されていたのでした。そこで、早速、『オーディン』さんにメールを入れました。この日の夕方、大江さんから返事があり、この問題については、すでに月曜、遠山さんと現場監督の森ジュニア“拓磨くん”が現場を見て、その対応策についても既に決まっているとのことでした。具体的な策については、森さんが出張しているので、森さんが出張から帰ったら、連絡を頂けると記されていました。  

『オーディンホーム』さんでは、例えば、遠原さん、遠山さん、現場監督の拓磨くん、大工さんのそれぞれの担当するパートで、何か問題が起こった場合には、各々の担当者がどのような対応策を行うべきかを検討し、具体的な案を考える。そして、その案について、各担当者と森さんで話し合い、最終的には、社長の森さんが方針を決定するというキマリがあるそうです。ともかく、森さんからの連絡を待つことにいたしましょう。

<これが事件の現場です>  
色の濃いのが土台の木材です。奥の土台と手前土台が、少しズレて配置されています。このズレは、施工図面通りです。この部分、作りつけの収納が置かれる場所で、少々構造が複雑になっている部分なのです。では、どんな問題が起こっているのかと言うと、写真では説明が難しいので、図で説明します。  

ちなみに、透明なシートはアンカーシートです。『オーディンホーム』さんの基礎は、防湿シートと鉄筋入りの厚さ10センチの防湿コンクリートで、床下からの湿気をシャットアウトします。さらに、土台と布基礎の間にもアンカーシートをはさみ、防湿効果を高めるような作りになっているのだそうです。
 
<問題点の図解>

 

 9−4 森さんからの連絡 (2003年9月18日)

本日、出張から戻っていらした森さんから連絡がありました。この事件の起こった場所というのは、作りつけのシューズボックスを作るために、少々構造が複雑になっている部分なのだそうです。土台の木材というのは、基礎に埋め込まれたボルトを使い、しっかりと基礎に固定します。ところが、この部分には、土台を止めるボルトが一本ありませんでした。それで、柱の土台となる木材を入れることができなかったのです。原因は、基礎工事段階でボルトを付けることを忘れてしまったためです。ボルトが無くては、施工図面とおりの土台を付けることが難しくなり、その結果、現在のような状態になっているとのことでした。そして、「別な方法で対応します」と、森さんは言いました。また本日、大江さんからのメールで、「今後、気になった事は何でも、どんどん質問してください」とありました。また、「小さな事でも会社としても勉強になりますので、またお気づきの点がございましたらどうぞご一報下さい」とも。家づくりのプロから見たらほんの些細な事でも、知識のない施主にとっては、時として“超”大問題として感じてしまうことがたくさんあります。また、本当は問題であっても、大した問題でないようにごまかしてしまうハウスメーカーの話もたくさん耳にします。そんな中、森さん大江さん、そして『オーディンホーム』の皆さんのの対応には、とても誠意を感じ、安心することができます。 

 9−5 事件は既に解決されていた (2003年9月19日)

本日、現場に行くと事件は解決していました。その解決策というのは、またまた図を使って説明すると、こうなります。
<解決策の図解>
 
 

これが、問題箇所であった所です。朝、現場に行くと、土台の木材が追加され、しっかりとボルトで止められています。安心したのと同時に、迅速な対応に嬉しくなりました。ありがとうございます。私は、この事件について、 「あら探しをしているみたいに思わないでね」とりゅうちゃんに声をかけると、 「イヤ、当然の事です・・・」とさわやかに答えてくれました。気持ちのいい青年です。

<解決策を施す前>
   
<こうなりました!>

<家の中にも柱がいっぱいになってきた>


一階部分の外壁パネルが立ち上がり、家の中にも柱がたくさん立ってきました。だんだん家らしくなってきたという事です。木の香りがいいです。

<銀色のシートは気密シート>
<一階部分の感じが見えてきた>
家のボリュームが感じられるような状態になってきました。


<長男、りゅうちゃんと一緒にアイスを食べる>

まだまだ、異例の残暑が続くこの日の午後、妻と長男と娘で、差し入れのアイスを持って現場に行きました。“りゅうちゃん”は、二階部分の床を作るために、高い所に上って作業をしていたそうです。すると、長男は、
「おにいさーん!僕と一緒にアイス食べようよ」と、りゅうちゃんに声をかけ、下に降りてきたりゅうちゃんと、肩を並べながらアイスを食べました。この時、長男は
「僕は、おにいさんと一緒に食べられて光栄です」と言っていたそうです。りゅうちゃんは、この8才の長男の言葉に対して、何て答えればよいのか・・・。という感じで照れ笑いをしていたと、妻は笑いながら話していました。長男は以前から「あーあっ、オレ、おにいちゃんが欲しいなあ」と、無理なリクエストをすることが度々。そんな長男にとって、カッコウ良く、優しいりゅうちゃんは、お兄さんの理想なのかも知れません。 「あんなカッコイイおにいさんが、オレのお兄さんだったらいいのになぁ・・・」その日、家に帰って来てからも、長男はそう言い続けていたそうです。  

りゅうちゃんは、本当に働きものです。一緒に建て方を行う大工さんの一人が、残暑の疲れからか風邪をひき、ここ数日お休みしています。もう一人の大工さんも、毎日来るというワケではありません。一人で作業しなくてはならない日が結構あるのです。残暑がキビシイ反面、9月も半ば過ぎです。夕方5時半ともなれば、空は次第に暗くなってきます。こんな状況の中、基礎工事の遅れを取り戻そうという思いもあり、りゅうちゃんは毎日、朝早くから6時過ぎまで現場で働いています。いくら若いとは言っても、家に帰るとさすがにぐったりだそうです。お疲れさまです。


<台風接近!!>  
などと書いていると、『台風接近』の情報が・・・。建て方がはじまって、はじめての本格的な雨、そして強風が、この週末から週明けにかけて建築中の我が家を襲うかも知れません。多少の雨に濡れても大丈夫なことは分かっていますが・・・。施主というのは、一つの心配が通りすぎれば、また新たな心配を探してしまうものなのでしょうか?「早く、屋根ができないかなぁ」と願う、今日この頃です。

 

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